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【書評】『皇太子と雅子妃の運命―平成皇室大論争』文春新書

 「皇室」という存在は、日本人にとって左翼・右翼という思想的傾向を問わず特別な存在であると思うが、本書を読んで、その当事者はつくづく大変な苦労を重ねているとの感想を持った。
 平成16年の皇太子のいわゆる「人格否定発言」は皇室内で「大変なことが起きている」との衝撃とともに、こういっては失礼かもしれないが、皇太子は「一生全力でお守りします」という雅子妃との約束を守っている実に「誠実な人間」であると好感を感じたことを思い起こす。
 しかし、これが「天皇家」という公的な空間の変調を知らせるシグナルであることを思うと、やはり現在の天皇制というシステムがいろいろと矛盾を抱えざるを得ない時代になってきていることを教えているようにも思えた。
 本書を読んでの感想は、「いずれ皇室は、何らかの変革に取り組まざるを得ない」である。
 それにしても、雅子妃ほどの優れた才媛が「適応障害」(うつ病かもしれないが)に追い込まれた環境とは、一体どのようなものであるのだろうか。
 こう考えることも失礼かもしれないが、つくづく同情してしまうとの感想を持った。
 本書は、普段あまり意識することが少ない「皇室」という存在の抱えた問題点を整理できる本であると思うが、その「解決策」を全く提起していない点は、ちょっと物足りなく思えた。



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【書評】水谷千秋『謎の渡来人 秦氏』文春新書

本書の「おわりに」で著者自身も遠ざけておきたい存在だったという秦氏。
よくそれ系の書籍や雑誌、テレビ番組などを見かけるように、キリスト教徒だのユダヤ人だの失われた10支族だのと、とかくミステリアスなイメージで語られがちだし、しかも歴史上の有名人は本当に秦河勝ぐらいしかいないしで、自分も正直、ぼやっとした得体の知れないイメージしかなかった。そこでまずは入門編として、軽く読めそうな新書で、『謎の大王 継体天皇』など著作が面白かったこの古代史学者の著書を読んでみた。
内容的には、古事記や日本書紀その他の文献から秦氏関係の記述を徹底的に拾い集め、それに関して秦氏研究書から諸説を紹介、さらに著者自ら秦氏の足跡や伝承がある土地のいくつかに足を運ぶなどして考えたところを織り交ぜて綴ったものである。
もちろん、新書として、あくまで入門の書としてこのスタンスは正しいし労作だと思うが、結局のところこの紙幅で、しかも概説的に全貌をあぶり出すには、秦氏はあまりに多様な顔を持ち、巨大で、謎が多過ぎたようだ。
原稿が悪いわけではないのに、あまりに秦氏の足跡が広範囲で、しかもその一つ一つについてはごく断片的な情報しか残されていないらしく、諸説様々な推理は知るものの、自分自身読んでいてどうも注意散漫になりがちで、なかなか一気に読めずに時間がかかってしまった。
中央の表立った政治からは距離をおき、土地を開発し、産業を興し、生産活動で存在感を示した氏族…という大体の特性以外、結局なかなかつかみどころがないのが秦氏なんだということを改めて突きつけられたような気がする。
それでも、著者は断言や踏み込んだ推理はあまりしていないものの、多くの資料からできる限りの推理の方向性やヒントは与えてくてれている。あとは、本書巻末に挙げられている膨大な参考文献などを手掛かりに、気になるところから自分なりに深めていくしかないだろう。



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【書評】大畑大介『不屈の「心体」―なぜ闘い続けるのか』文春新書

スポーツ選手の自伝はミラクルが散りばめられているのでおもしろい。

ラグビーという、そこまでメジャーではないスポーツで名を残している選手の人生を垣間見るのはおもしろい。
それほど年齢は違わないため、知った名前がでてきているのもまた読む楽しさである。



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【書評】佐野眞一『鳩山一族 その金脈と血脈』文春新書

たぶんに悪意を感じる記述も多いが、日本人はなんでこんな人を総理大臣に選んでしまったのだろう、ということを公開させてくれる一冊。
金脈はたまたまな部分があるにしても、血脈が筋金入りのどうしようもない感じ。政治家なんてみんなそうなのかもしれないけど、なかでも鳩山由紀夫のそれはタチが悪いというか…
1年で終わってくれてよかったのは間違いないけど、こういう人が混ざらないのがベストであることのほうが間違いないですね。


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【書評】 宇野功芳『新版 クラシックCDの名盤 演奏家篇』文春新書

旧版から新たに現役の演奏家を加えたもの。
最初に驚いたのは福島氏の論調が大きく変わっていること。
以前否定的だった演奏家に対して(当初は宇野氏の影響をあまりに強く受けすぎてたと思う)、肯定的な見直しが多く入っており、共感出来るものも多い。

個人的には今回の見直しで、ショルティに対する各氏の評価を聞いてみたかった。



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【書評】宇佐美伸『すきやばし次郎 鮨を語る』文春新書

ミシュランで三ツ星をもらった寿司職人の半生を振り返った一冊。

好きでもなんでもなかった、好きこそ物の上手なれは当てはまらない、と言いながら、人の何倍も努力した、というのは、好きじゃなかったからなのかもしれないな。
好きだったら、嫌いになるかもしれない。そんなことが起こり様がなかったから、ここまで続けてこられたのかもね。

寿司職人として大事なものは何か、それを考え続けた挙句に到達した境地。どうあるべきか、どうしなくてはいけないか、理想とあるべき論を考え続け、追い続けた人間の境地が分かる。

矢沢永吉もそうだけど、欲を隠してないよね。綺麗事で済ませようとしていない。そこにプライドもあるだろうし、潔さも感じる。

僕も欲まみれだから、このままで突き進もう。

追記
「職人は自己満足の世界」と語ってるが、これは職人だけじゃないよなぁ。仕事ってのは結局自己満足でしかない。それがお客さんにマッチするかどうか。マッチすれば高い評価。アンマッチなら低評価。その繰り返し。自己満足のレベルが高ければ高いほど、大きくなれる、ってことだよなぁ。もっと自己満足するレベルを高くしていこう。



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【書評】島内景二『中島敦「山月記伝説」の真実』文春新書

「山月記」・・・大好きな小説です。
高校生の時、国語の教科書で読んでから、何度読み返したでしょうか。
肥大化した自尊心により、虎と化す李徴。

その「山月記」の著者のバックボーンや、交友関係に迫ったのが本作です。

私は「山月記」を読むとき、「李徴」しか見ていませんでした。
その友、「袁さん」(『さん』漢字でない・・・)との友人関係って、
全然スポットを当てて読んでなくて、
「李徴」の独白の聞き手くらいにしかとらえていませんでした。
あと、李徴の「虎」という立場を、官吏という立場から引き立てる役目、というか。

けれど本書では、多くの部分を、中島敦の交友関係に当てていて、
敦からみた「袁さん」を探るんです。

そして著者自身、かつては「李徴」側から読んでいたが、
歳を経るにつれ、「袁さん」の気持ちで読むことが増えたと記します。

その読み方はしてこなかったな、と驚き。

歳を経るにつれ、
「友に誠実であったか」「差し伸べられる手はなかったかと」自分自身に問うことが
増えてくるとのこと。

私自身はまだまだ、李徴の気持ちですが、
いずれ私も、「袁さん」の気持ちで読む時がくるのでしょうか。

あぁ。それにしても「山月記」
本当にいいです。
本書では、山月記に投影された中島敦という人物がたくさん書かれいて、
読むほどに、敦自身の息遣いが「山月記」という小説から聞こえてきます。
まさに、入魂の一作、逸策だったんだな、と。

中島敦の描いた虎は、多くの人に、自分の中の虎を意識されるきっかけとなり、
その虎は、永遠に生き続け、小説は語り継がれるのです。
中島敦は若くして死ねど、虎は死せず。

心に残る一冊となりました。



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【書評】与謝野馨『民主党が日本経済を破壊する』文春新書

本書を読んだ当時は与謝野馨氏の経済政策に興味を持っていたが、著者が菅内閣に入閣してから、その変節振りに辟易としてしまった。
内容は示唆に富んだ良いものである。本書を読んで感じたのは、与謝野氏には自民党に留まって、建設的政党としての人材育成に力を注いでほしかったということである。



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【書評】川上康介『農民になりたい』文春新書

脱サラ就農の”成功者”への取材記事の取り纏め。脱サラ就農の具体的な手引書ではない。

本書が出版されたのは2009年、リーマンショック直後である。サラリーマンが常日頃抱いている漠然とした不安・焦燥感に加えて、将来の生活の不安が具体的に顕在化した時期に重なる。しかし、本書に描かれるストーリーは、農業に興味を抱く「脱サラ志望者」を煽り立てるような英雄談ではない。農業の抱える問題点や農業の難しさを踏まえたうえで、脱サラ就農者たちの苦闘を伝えてくれる。著者の良心が感じられる。

本書に登場する就農者たちは”成功”するまでかなり悪戦苦闘を強いられている。なかには、取材時点にあっても経済的には”成功”していない方もいる。それでも、本書に登場する脱サラ就農者たちの姿は明るく自信に満ちているように見える。それは、結局、「はじめに」でも触れられているように、「農業は職業ではない。農業は生活なのだ。」という一言に集約されるのだろう。”成功”=黒字、ではないのだ。

とはいえ、就農を考えている中年としては、次回作として脱サラ就農者の「しくじり先生」を期待したいところ。



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【書評】溝口敦『歌舞伎町・ヤバさの真相』文春新書

新宿論ともいうべき、その歴史・文化・人に迫った名著。
センセーショナルなイメージのタイトルとは違い、内容はいたって硬派だ。

江戸時代、鉄砲同心の居住地であった新宿は、戦後テキ屋・博徒の縄張りとなる。
新宿=危険な街というのは、このあたりからきているらしい。
新宿も戦後の多くの繁華街と同様に闇市があった。
それを仕切っていたのが、関東尾津組。

尾津喜之助は商才があったようで、新宿大マーケット計画を政治家にはたらきかけ、新宿の復興に心血を注いだ。
これが新宿発展の基礎となったわけであるから、我々のような一般人が新宿に対してダーティーなイメージを持つのは当然だろう。

売春や賭博など暗黒街と関係のある産業が多く集まる街となった。
最近では支那系の「蛇頭」や台湾系の暴力団などがシノギをめぐって事件を起こすのだから、まだまだクリーンなイメージとはほど遠い。

ただ、繁華街の持つ危うさというのを覗いてみたいというのも、自然な欲求だ。
本書を片手に新宿を散歩するのも、プチ冒険的な充実感を得られるかもしれない。



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