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【書評】椎野秀聰『僕らが作ったギターの名器』文春新書

中学に入ったときヤマハのフォークギターを、高校合格祝いにグレコのEG600PB(ピーターフランプトン モデル)を購入。30年近くたった今でも、息子が使っています。僕自身は今ベースを弾いていますが、基本的に楽器の製作工程など詳しくなかったので、その背景やルシアーの裏話など興味深く読み進めることができましたが、実際に楽器に手を入れられている方や、詳しい方にはひょっとしたら物足りない内容なのかも知れません。
一番おもしろく読めたのは「第六章 21世紀のギター ~モノ作りの現在から未来へ~」でした。楽器のブランド意義、音楽ツールとしての有り様についての椎野氏の考え方には、大変感銘を受けるとともに共感しました。特にシンセギターの登場とプログラミングによる音楽表現について、
『~なぜなら音楽が命を宿すには、プログラムとは正反対の、自由が不可欠だからだ。自由を奪われた音は、狂う事すらできない。命の通っていないサウンドに人の感性を磨く力は備わっていない…(p237)』
その通りだと思いました。

はじめてギターを購入したとき、いい音が出るように毎日手入れをしたり、弦やピックなど色々ためしてみたり。決して高いギターでは無かったですが、音が変わっていくのが楽しく、嬉しかった事を思い出しました。

文春の紹介文。
『世界的ギター設計家が解き明かす音と響きの謎
80以上のブランドに関わり、プリンス、ジョージ・ベンソンらの愛用ギターを作ったサウンド・デザイナーによる音楽ファン必読の書
著者はギター設計家として、お馴染みのモーリス、グレコから高級品であるディ・アンジェリコまで80以上のブランドに関わり、その作品はプリンス、ジョージ・ベンソンを始め、高中正義、成毛滋、あるいはキッスのヴィニー・ヴィンセント、アース・ウィンド&ファイアーのアル・マッケイらに愛用されてきました。氏ならではの視点で、古今東西のギターと音の世界を描いたエピソード満載の本書は、音楽ファン必読の快著です。(IS)』



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