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【書評】水谷千秋『謎の渡来人 秦氏』文春新書

本書の「おわりに」で著者自身も遠ざけておきたい存在だったという秦氏。
よくそれ系の書籍や雑誌、テレビ番組などを見かけるように、キリスト教徒だのユダヤ人だの失われた10支族だのと、とかくミステリアスなイメージで語られがちだし、しかも歴史上の有名人は本当に秦河勝ぐらいしかいないしで、自分も正直、ぼやっとした得体の知れないイメージしかなかった。そこでまずは入門編として、軽く読めそうな新書で、『謎の大王 継体天皇』など著作が面白かったこの古代史学者の著書を読んでみた。
内容的には、古事記や日本書紀その他の文献から秦氏関係の記述を徹底的に拾い集め、それに関して秦氏研究書から諸説を紹介、さらに著者自ら秦氏の足跡や伝承がある土地のいくつかに足を運ぶなどして考えたところを織り交ぜて綴ったものである。
もちろん、新書として、あくまで入門の書としてこのスタンスは正しいし労作だと思うが、結局のところこの紙幅で、しかも概説的に全貌をあぶり出すには、秦氏はあまりに多様な顔を持ち、巨大で、謎が多過ぎたようだ。
原稿が悪いわけではないのに、あまりに秦氏の足跡が広範囲で、しかもその一つ一つについてはごく断片的な情報しか残されていないらしく、諸説様々な推理は知るものの、自分自身読んでいてどうも注意散漫になりがちで、なかなか一気に読めずに時間がかかってしまった。
中央の表立った政治からは距離をおき、土地を開発し、産業を興し、生産活動で存在感を示した氏族…という大体の特性以外、結局なかなかつかみどころがないのが秦氏なんだということを改めて突きつけられたような気がする。
それでも、著者は断言や踏み込んだ推理はあまりしていないものの、多くの資料からできる限りの推理の方向性やヒントは与えてくてれている。あとは、本書巻末に挙げられている膨大な参考文献などを手掛かりに、気になるところから自分なりに深めていくしかないだろう。



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