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【書評】趙無眠『もし、日本が中国に勝っていたら』文春新書

 シミュレーションゲームにあらず。歴史の話。
 タイトル見てさ、これどうなってると思う? この著者がいうにはなんと「日本が中国の一部になっていた」というのだ。これがむちゃくちゃ説得力があるんだよ。
 だって、むかし中央アジアから中国を侵略した奴らがいて、そのうちユーラシア大陸ごと征服しまくったんだけど、世界史的には「元」という中国の王朝がやったことになってんだし。満洲に住む女真族が中原を制して「清」という王朝をぶったてちゃったんだけどそれもやっぱ「中国」だしさーとか。侵略されてるようで、結果的にはすべてを飲み込んでしまう中国。恐るべし。
 著者は、筆名を使ってネットで過激な言説を発表している人物。この「如果日本戦勝了中国」もネットで発表されるや、ヒステリックな反応を呼び起こし、あらゆる罵詈雑言を浴びせられたという。しかし、知識人の一部には深い共感を呼び起こしたと。
 中国共産党は、日本が戦争中に行った行為をまさに鬼畜の行いとしてとりあげ、共産党がいかにその鬼畜と戦ったかというのを国民に教育し続けてきているわけだが。本書は「ほんとに日本軍が特別に鬼畜だったのか」「中国の歴代の王朝が行ってきた殺戮と比べてどうか」「日本人が行ったことにプラスは一切なかったのか」というあたりを問題にしている……いやもうそれだけで「吊せ!」という人はいっぱいいるんじゃないかな。
 とはいえ、別に日本人向けに書かれたモノではない。だからこそ、怒り狂う中国人も多いと思うけど。
 日本人の中で、「むかし、中国と戦争やって負けました」ということを認識している人はどれくらいいるのだろう。そこからして日本人の歴史認識は、中国人と食い違うわけだが、どっちが「正しい」かというのは不毛な話で。
 とにかくイデオロギー抜きのさめた視点で歴史を語れる人が中国にもいるという見本として、すげーおもしろい本だと思う。



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