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【書評】三國陽夫『黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す』文春新書

日本は輸出立国。輸出すればするほど生活が豊かになると思いこんでいたが、実はそれは大間違いだというから驚きだ。 それはなぜかというと・・・と話が進み、対米輸出が日本ではなく逆に輸入国のアメリカを豊かにする理由が説明される。 しかしそれがどうも分かりにくい。自分の勉強不足もあるが、たとえ話が分かりにくかったり、話が発散したりと、 全体の構成も練られていない感じがした。
一番分からないのは、輸出で得たマネーが国内に流れないからデフレが解消されないという話と、 ドルを買い支えているのが問題だという話が、同じことを意味しているのか?というところ。 本書の流れとしては同じことを意味しているように思えるが、どうも納得がいかないのだ…。

ただし、なるほどと勉強になったことももちろんある。大幅な経常収支(輸出と輸入の差し引き) の黒字が続いたら普通は市場原理が働いて円高ドル安になり、やがて収支のバランスは均衡するはず。 しかし日本は輸出立国という縛りのため円高を好まず、アメリカも「強いドル」を維持したいために、 両国の思惑は一致して不自然な円安ドル高を維持している。ふむ、これは納得。日本がドルを買い支えていることは有名だし、 円という通貨を守る意識が政府に薄いのも確か。これは本書でも書かれている通り、「円を守って国家として自立する道」と、 「ドルを買い支えてアメリカと仲良くする道」とどちらを選ぶかということで、今の政府は後者を選んでいるわけだ。このあたり 『虚構の終焉』でも似た話は出てくる。
しかし、輸出に頼っていると危険だというのはよく分かったが、じゃあどうやって内需を刺激するかという具体的な処方箋はない。 分析で終わっているのが残念。

この本を読んで通貨についてネットを散策していると 、田中宇(たなか・さかい) さんのサイトにたどり着いた。 この人の断定的というかやや電波的な文体は相変わらず好きになれないが、勉強にはなる。ふーむ、当のアメリカを始め国際社会的には 「強いドル」を諦めかけている中、日本だけは相変わらず輸出産業への影響を心配して円の切り上げに抵抗しているという意見。 なるほどねえ。その「輸出産業」でおまんまを食っている(笑)自分としては無関心ではいられないわな。



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