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【書評】山本夏彦『百年分を一時間で』文春新書

佐野藤右衛門さんの話が読みたくて、数冊、エッセイ集や対談集などを読む。
普通の会話でもそうだけど、対談って聞き手の能力がものすごく現れるものだから、当たりが少ない。
ここしばらく読んだうちの『堀文子 粋人に会う(堀文子)』は、『幸田文対話(幸田文。幸田露伴の娘)』以来の当たり。
堀さんの芸術意識がすごいなあと思って読んでいたら、夏彦さんを非常に褒めてらしたので、夏彦さんを読んだら、おもしろかった。

一冊読めば、この人のコラムはだいたい同じことが書いてあるかも知れないが、文章の小気味よさと、自分のバカさ加減がわかるのがおもしろくって、どんどん読んでしまう。

この本はコラムを読んでからの方が、意味が通じやすいかも。聞き取り対談形式で、前作が『誰か「戦前」を知らないか』らしい。こちらもあとで読む。
大正末期から昭和くらいまでのことかと思えば、明治維新の話は出るわ、平安時代の貴族も奉公人だって話が出るわ、遊郭の話は出るわ。

「何用あって月世界へ」
これで意味が通じない人ならば、言葉を尽くしても通じない。
副題で
「月は眺めるものなり」
これでも、ダメなら話し合えない。
そもそも話し合いなんていうものは出来ないものだ。

というようなことを、切れのいい文章でつづっていくコラムの名手。
物事を表から言ったら検閲で引っかかるから、ほめておいて、実は……というようなことを、得意にしていらっしゃるようで。
笑いで物事を伝えようとされるので、毒舌といわれるが痛快。

頭のいい人なんだよな。
まだ個人商店ばかりだった時代に税務署が
「法人はすばらしい。個人だと、打ち合わせのお茶代は自分持ちだけど、法人なら経費に出来るよ。会社登録しなよ」
ってキャンペーンはってるのを
「なるほど、税金取りやすいからか。そうでなきゃ税務署ががんばるわけがない」
と、読んでみたり。
当時は、自分の一家を養う程度の商売からは税金の取立てがなかったそうで。

家具にかかっていた物品奢汰税が、どんな由来で、いかにして消費税になったか。

「源氏名」は、花魁が源氏物語から名を取っていたので源氏名。
芸者は格下なので「芸名」
今のホステスなどが源氏名っていうのは、あれは元は違うんだ。

など、雑学的おもしろさもある。



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