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【書評】安田浩一『ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力』文春新書

最初本屋でこの本見つけたとき「え、文春?」って思った。文春新書って、あのかの有名なトンデモ本、竹内久美子の「同性愛の謎」を出してるところだからだ。以前、この本に対してあれこれ文句を付けてたときに仲間内で「ま、文春だからねー」って話をしてたんだが、これも「文春だからねー」のうちの本なんだろうかと。

それはともかく、内容的にはヘイトの対象となっている人たちにとってはとても過酷な本だと思う。彼らはどんな差別をどのように受けているか。差別をしている人たちはどういう考えで差別をしているのか。そんな「実態」が書かれている。

わたしは少し前に「金で解消される差別って一体どういう差別なんだろう」ってここに(注:Facebookに)書いたことがある。そのときわたしは、外国人差別については金で解消される差別じゃない、と思っていた。今でもそう思っている。けど「在特会的な差別をしている人たち」がしている差別の「軽さ」、そう、この人たちがしてる差別って、周囲に対してはものすごく「害悪」としか言いようがないのだけど、本人たちの意識って本当に「軽い」のね。しかも発言に重みもないし(言ってることは嘘ばかりだし、都合が悪くなったらすぐ削除する)、言ったことの責任も取ろうとしていない(自分は身分を明かさないで匿名で人を攻撃する)。そんな「軽さ」なのに金では解決できないのか。そのことに絶望する。


そしてその人たちに共通するのは「日本人こそ被害者だ」という意識。なんで、なんでそういう意識になっちゃうんだろう??わたしにはそこのところが本当によく分からなくて。ありもしない「在日特権」に腹を立てて、日本が外国人に乗っ取られると脅えて。「いや、在日特権なんかありませんから」というと「真実を知らない」と言われる。これはまるで「世界の終わりが近いうちに来る」と信じて脅えているカルト宗教の信者みたいだ。ということは、カルト宗教から脱会させるように丁寧に丁寧に「あなたの信じている聖典は間違っています」と一つ一つ説明せねばならないのか?

しかも今やこの「在特会的なもの」は「在特会」だけのものではなくなってきている。今の自民党の一部の議員はもともと「在特会的なもの」を持っているし、一般社会にも「在特会的なもの」が浸透しつつある。これは怖い。ものすごく怖い。

取り敢えず自分にできることはそういう世の中に対して「NO」と言い続けることしかできない。

この本は当事者にとってはつらい本だと思うが、非当事者にとってもあまり愉快な本じゃない。けど、実際、どういうことが起きているのか。それは是非広く知って欲しいと思う。



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