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【書評】ファブリツィオ・グラッセッリ『イタリア人と日本人、どっちがバカ?』文春新書

題名だけ見るとおふざけ比較論のような感じですが、
中身は至極まっとうで、様々な警句が散りばめられています。

著者は日本にほれ込んでる在日イタリア人、滞在は20年を越えるとのこと。

アメリカ発の「新自由主義」の名のもとに、ズタズタにされたイタリア経済と、
そしてなにより、イタリアらしさという「国体」をも見失っていると、述べています。

 “(イタリアが)今の経済危機に至った責任の多くを負っているのは、
  労働者の「既得権」を守るということばかり考えて、
  若い人の雇用の問題を無視し、
  経済の活性化を促す政策の実現を怠ってきた、
  既存の左翼政党や、そのバックについている労働組合だった”

少し前の民主党政権下の日本ともリンクしそうな、そんな状況が見て取れます。
こちら2012年の9月出版ですから、相当に危機感があったのかな、とも。

 “現代社会では「マネー」にばかり人々の関心が集まって、
  モラルや倫理といったものが、あまりに軽視され過ぎている”

元来、イタリア人は勤勉で、朝から晩まで普通に働いていると、、

今は、一部のシェスタなどが誇張されて伝わっているものの、
労働時間から見るとヨーロッパでも高い方とは、失礼ながらに意外でした。

 “マスメディアによる「思想誘導」は今でも、
  世界中のほとんどの国で(独裁政権でない、
  民主主義国家を標榜している国でも)行われているのです。”

これまたなるほどと、どこも状況に大差は無いのかな、と。
個人的には、現地におられる塩野さんの感覚とクロスさせてみたいとも。

また、政治思想的に「右派」「左派」とは分かれていても、
やっていることの実体に大差は無いとも話されていて、

この辺りは、フィクションの部分を上手く融合させながら、
今のイタリア社会の実情を描きだしているのではないかな、とも。

翻って今の日本を見た時に、、首の皮一枚でつながっているなと、
あと半年、民主党政権が続いていたら同じ穴にはまっていたとも思います。

もちろん、今の状況を楽観視していていいわけでもないですが。
自身の立ち位置も含めて、今後どうしていくべきかを考えさせられた一冊でした。



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