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【書評】藤原正彦『日本人の誇り』文春新書

大ベストセラー『国家の品格』の著者・藤原正彦氏が、同書から6年を経て書き下ろした、日本人への熱いメッセージである。
『国家の品格』では、情緒や武士道精神などの日本人の伝統的な文化や感性を再認識し、尊重するべきであることを語っていたが、本書では、幕末の開国から昭和の敗戦に至る歴史を検証、再認識するべきであることを説いている。
そして、著者が大学1年生を対象に行っていた読書ゼミで、「日本はどういう国と思いますか?」と尋ねると、多くの学生が「明治、大正、昭和戦前は、帝国主義、軍国主義、植民地主義にひた走り、アジア各国を侵略した恥ずべき国。江戸時代には士農工商の身分制度、男尊女卑、自由も平等も民主主義もなく、庶民が虐げられていた恥ずかしい国。・・・」と答えていたという「日本」の、著者の調べる限りの近現代史を詳しく解説している。具体的には、明治初期に日本を訪れた欧米人が見た日本人の生活と社会、南京大虐殺の真偽、第二次大戦開戦に至った経緯、原爆投下の目的、東京裁判の正統性、第二次大戦後の米国による日本統治の最大の意図などが取り上げられている。
英国の歴史家E.H.カーは、歴史学の古典とも言える『歴史とは何か』の中で、1.歴史上の事実は純粋に存在するものではなく、常に記録者の意図を通して描かれるものであること、2.歴史とは、ある時代が他の時代のうちで注目に値すると考えたものの記録であること、3.歴史とは、多くの原因結果の連鎖の中から、歴史家が有意味と考える因果の連鎖を取り出したものであること、を述べているが、まさに我々多くの日本人が知る日本の近現代史は、ある大きな意図のもとに描かれたものとも言えるのである。
本書で著者も述べているように、郷土愛・祖国愛(nationalismではなくpatriotismである)を持たない人間は、世界どこへ行っても尊敬はおろか信頼さえされないし、他国の同じような人々の気持ちも理解できないものである。
真の郷土愛・祖国愛を取り戻すために、是非一読したい書である。



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