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【書評】ジャン=フランソワ・リオタール『言説、形象(ディスクール、フィギュール)』法政大学出版局

フォルマリズム、構造主義思想の極北にある著作だと思う。ソシュールやスタロバンスキーが探求した「語の下に潜む語」より一般的には「無意識」「欲望」といった所与についての問いを、絵画や建築にまで拡張し、それら文学テクストや絵画空間のなかの言説(≒意味)と形象「フィギュール」(≒視覚、感覚)の共犯関係が学際的な視点から徹底的に議論される。哲学的素養はもとより、ソシュール思想、フロイト思想などについての(おそらく)深い理解が要求されるが、発想すら困難な獣道のような数々の問いが立てられ、それについて精緻な議論、思索が積み重ねられるさまは圧巻の一言。著者の主張に腑に落ちない点はいくつかあるけれど、議論をきちんと理解した上で適切に反駁することが自分には困難なのがなかなか歯がゆい。



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