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【書評】氏原 寛 成田 善弘 『転移・逆転移―臨床の現場から』

基礎的な精神分析の知識がないと、専門用語がそのまま出てくるので
読みにくさを感じる論文もあった。
精神科医と臨床心理士が交代ずつで、転移/逆転移についてそれぞれの考察を
深めていった論文がぎっしりと収録された一冊。
だから、論文によって読みやすさにかなり差があると、初心者からすると感じた。
個人的にいちばん好きだったのは、李敏子の論文だった。成田善弘もよかった。
全体を読んで印象的だった部分をまとめると
そもそも転移とは、超自我が投影されたものだから、親への気持ちが現れることとなる。
また、転移も逆転移もそのあり方は似たようなもので、対象への過剰な期待と没入
支配的操作的態度、幻滅と焦り、非難と自己非難、攻撃感情と不安
被害感と罪悪感に要約される否定的な感情にどう対応するのかが大切である。
このようにクライエントが抱える問題をあえて転移として反復再現化するのは
過去を現在のものとすることで、治療者とのかかわりのもとで「和解」という
改定を試みようとするからで、そこに真の治療的な意味がある。
また成田は、セラピスト、クライエントの役割からの逸脱と再統合という観点から
精神分析の諸概念である抵抗、退行、行動化は、逸脱に着目して
ある意味を付与したものであり、その底にある感情を転移と呼べるとする。
つまり、転移が作動しているときには、クライエントはその役割を守れなくなるという。
この観点から転移/逆転移をとらえるととてもすっきりして分かりやすかった。



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