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【書評】戸田山和久『恐怖の哲学―ホラーで人間を読む』NHK出版新書

ホラーを観る(楽しむ)ということ、そこにある「恐怖とは何か」を、哲学の表象として読み解いていく本。
目次を開いた地点で、文庫なのにその情報量の多さに驚愕……それだけ内容が濃い。

著者曰く「アラコワイキャー」という一連の流れ、“恐怖”が様々な感情の複合であることに始まり、その“本質”は何かを模索していく過程に、哲学史における表象の解釈の変化をも垣間見る。
心理学や生物学、脳科学の話にも触れ、哲学という抽象概念を扱っている分野からも少し離れつつ、それを丁寧に検証していく。

恐怖というものが、自身に迫った脅威の表象から、身体的な知覚表象を越え、実在しないものを恐れるようになる等、高度な認知行動を伴っている事を明かにする。
フィクションであるホラーだが、それを見て感じた恐怖は本物である。
しかしホラーは虚構であるという信念が逃避する行動に「待った」をかけること、怖さそのものが快楽をもたらす等……
恐怖に限らず、ホラーは「人間とはいかなる存在か」を考え直す上で示唆に富んでいる事を明確にする。

口語調で書かれた文体で、時折、例としてメジャーなホラータイトルが挙げられている。
『スクリーム』など、教材のように文中には出てくる(笑)
‘『スクリーム』は、ホラー映画であると同時に、ホラー映画についての映画(メタホラー)でもある’(p.182)ためらしい。
私でも観たことがある、メジャー作品ばかりなので、イメージを共有しやすく「なるほど」と思ったり、哲学の話に限らず、ホラー映画談義をしている気分になる。



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