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【書評】柄谷行人『定本 日本近代文学の起源』岩波現代文庫

なんとなく20年くらいぶりじゃねえの。という感じで再読。

近代文学史を相対化するねらいがあったのに、近代文学史として読まれてしまった不幸がこの本にはあったと言われているけど、改めて読み返すと、近代文学に関する記述はかなり手薄で、ディコンストラクション以降の「現代思想」の概説的な記述にかなり割かれているという印象を持った。その意味では、時代の産物ではある。

「遠近法」というキータームは、柄谷先生の影響で人文系でかなり流行ったわけですが、これってかなりロジックをすっ飛ばした比喩なんじゃねえかな、という気もした。

とはいえ、ここ3、40年の人文科学の流れの中で、この本の果たした役割の大きさは間違いないでしょう。



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