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【書評】フロイト『フロイト全集〈8〉1905年―機知』岩波書店

本書『機知』は、ベルクソンの『笑い』と並ぶ、笑い研究の古典。フロイトによれば、無意識下に抑圧されていたものが「ほのめかし」によって開示され、通常は抑圧のために使われていたエネルギーが瞬間的に放出されるのが笑いである。性や排泄など、公然と語るのを禁じられているものがほのめかされると、人は笑う。つまり笑いは、人間の生命的無意識が社会的規範に反抗するものなのだ。「猥談」についてのフロイトの分析は、薀蓄を傾けたもので、記述は微に入り細を穿つ(p115f)。だが、ユダヤの方言も混じるドイツ語の機知は、高度な言葉遊びなので、翻訳はとても難しい。註の充実したこの新訳で、はじめて理解できる箇所も多い。旧訳(人文書院版全集第4巻)と比べてみよう。「奥さんは雨傘のようなものである。それでも人は便利なものを使う」(旧訳296)、「妻は雨傘のようなもの。持っていたとしても、ひとは便利なみんなの乗り物(コンフォタブル)に乗る」(新訳92)[=妻がいても風俗に行く夫がいる]。「二人で寝られる女、一人で寝られる教会の椅子」(旧訳302)、「二人寝用の女性、一人寝用の教会の椅子」(新訳102)[=女性は男が一緒に寝るためのベッドだが、教会の椅子は説教に退屈して寝る所]。「[隣室で出産する男爵夫人の痛がる声が聞こえる]「ああ何ということ」、医者はまだ行かない。次に「神様、神様、なんて痛いんでしょう」、医者は「まだですよ」、ついに「あい、わあい、わあい、わあ」、医者やっと行く」(旧訳298)、「(フランス語で)ああ神様、何て痛いの」、医者は首を振る。「(ドイツ語で)神様、神様、何て痛いの」、医者「いや、まだ」、ついに「おお痛え」、医者「そらきた」」(新訳95)[お高くとまったハイソな男爵夫人が、最初おふらんす語で、次に純正どいつ語で、最後に自分の生まれた方言イディッシュ語で叫んで、はじめて医者は本気にする。]



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