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【書評】エーリッヒ・フロム『愛するということ』紀伊國屋書店

ドイツの社会心理学者エーリッヒ・フロムによって書かれ、長年読み継がれてきた本。
「自己愛」について調べたいと思い手に取った。
「愛情の対象が他者に向かず、自己にのみ向いてしまう」ことが自己愛の課題だと思っていたが、利己的な者はむしろ自分自身すら愛せていない、その空虚感・欠落感のよって利己的になる、というようなことが書かれていて、目を見開かされた。
その他、人間の成長段階に応じた愛や歴史上の神への愛がどのように変遷してきたかに関しても大枠を捉えることができた。
愛は本能的・自然的なものであるよりも、能動的に行なっていく「技術」であるという主張には抵抗があるかもしれないが(実際あったが)、長く読み継がれてきただけの価値があり考えさせられる本。



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