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【書評】フロイト『精神分析入門 (上巻)』新潮文庫

フロイト精神分析の概要を、当のフロイト自身が、自身のフォロワーたち(学者ではない一般の人)を相手に講義をした記録です。

わたしはフロイト精神分析のエディプス・コンプレクスや夢分析のいくつかのエッセンスを、ほかの本を経由して知りました。そのころのフロイトという人に対する印象は、「おもしろいアイデアを思いついた、ちょっと電波系のおじさん」というものでした。

本書と『夢分析』(新潮文庫)を読んだいま、フロイトという人に対する印象は大きく変わりました。それは「人間ってそもそもなんなんだ?ということを、誰よりも、とことんまで考え抜いた、それでもやっぱり電波きてるおじさん」というものです。

この上巻では、大きく「錯誤行為(主に言い間違い)」、「夢」、「神経症」の3つの現象について、著者なりの解釈が展開されます。どうにも科学的(再現性や反証可能性がある)とは言い難いですが、縦横無尽の知識とともに、どこまでもどこまでも話が広がっていきます。下巻は主にそのまとめです。

そもそも本書で取り上げられている錯誤行為、夢、あるいは強迫神経症の反復行為にしても、普通に考えればどれも人の一生において些末な、残りカスみたいなものだと思えます。それでもフロイトは、その残りカスの、さらにそのチマチマした細部のエピソードを取っ掛かりにして、偏執的なまでに「人間」を追及していく。「人間について考えるとはこういうことだ!」というようなテンションに読み手は圧倒されてしまう。

申し上げた通り、いまでもわたしはフロイト精神分析を「電波系」だと思っています。しかしフロイトの「人間」に対する真摯な姿勢、まなざしの偉大さには、ただ絶句するのみです。
この講義は第一次世界大戦の最中に、ウィーン大学で土曜の夜7時からまったりと進められたようです。10人前後の出席者をうらやむばかりです。



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