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【書評】須藤真志『ハル・ノートを書いた男―日米開戦外交と「雪」作戦』文春新書

1941年11月26日米国国務長官コーデル・ハルが日本政府に最後通告としてつきつけたのがハル・ノート。その内容は中国・仏印からの全面撤退など、当時の日本政府にとっては受け入れられないものでした。やがて日本は真珠湾攻撃をしかけ、日米開戦に突入します。
このハル・ノートの内容をめぐって、背景にはソ連の陰謀があったとする風説が以前からありました。確かに、日本が受け入れて大陸から撤退しようと、否認して日米開戦を開始しようとどちらもソ連にとって大いに利益となるものでした。
このハル・ノートの骨子は、実は当時財務次官であり、後にはブレトン・ウッズ会議のアメリカ代表として戦後の国際経済秩序構築に大きな影響を与え、やがてスパイ容疑をかけられ自殺に追い込まれた人物:ハリー・D・.ホワイトの手によるものでした。
本書はこのハル・ノートをハリー・ホワイトとソ連の秘密工作「雪」作戦に焦点を当て、独自に調べた情報や資料を駆使し、日米開戦に至る過程の裏面史の謎の解明に挑んでいます。



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