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【書評】新田義弘『現象学』講談社学術文庫

 前著『現象学とは何か』(講談社学術文庫)も、分量の割に密度が高く、フッサールの思想の勘所を手堅く解説した非常に信頼の置ける置ける本だったが、本書はその続編とも云うべきもの。フッサールの思想の読解から終盤では更にその影響圏にまで話を広げているのだが、論述スタイルは前著から一貫しており、著者の関心が持続していることを知ることが出来る。元本の初版が1978年と大分古く、今では現象学の重要性も哲学プロパー以外の者には大して感銘を与えず、理論的基礎よりは寧ろその応用の方に関心が行っている様に思うが、学界の風潮はどうあれ、現代の哲学のひとつの基礎的な方法論としての現象学を学んでおくことは、それを専門にしない読者にとっても決して無意味ではあるまいと思う。現象学の入門書は今では他にも色々と出来の良いものが出て来る様になったが、本書はその中でも一際重厚で堅実、その姿勢は軽佻浮薄なポストモダンとやらが騒がしい現代からすれば寧ろ愚直なまでの理性への関心に貫かれている。前著『現象学とは何か』とは重複する部分も多いので(フッサールの著作もそうだが、同じ問題を違う角度から執拗に分析している)、前著と本書、どちらを先に読んでも良いだろう。フッサール思想の解説書を読むなら、2冊とも一度は手にしておきたい本である。



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