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【書評】エミール・ルートヴィヒ『ナポレオン(下) 』講談社学術文庫

ナポレオンという人物ほど、後世の評価が分かれる人物はいないだろう。独裁者か?解放者か?英雄か?悪人か?革命の守護者か?破壊者か?その回答が得られるとは言わないが、セント・ヘレナにおける数々のエピソードから、彼自身の自己解釈が垣間見えるところが一番興味深かった。
「帝政こそが最良の共和国であった。」
矛盾した発言である。この矛盾を自ら背負い込むことにより、彼は破滅への道を歩む。
「余の没落の原因は余自身にあった。」
しかし、彼をそういった側面からのみ見ることも公平ではないように思える。彼は一人の人間であり、そして偉大な人間だった。彼の抱えた矛盾は、彼の支えているものが大きすぎる故のものであったといったら、今度は弁護に傾きすぎるというものであろうか?彼の指導者としての最良の部分が、以下の言葉に示されているように思える。
「余の遺灰は、セーヌ河畔に眠らされんことを望む。余がこよなく愛したフランス人民の活動の中心である、セーヌの河畔に」
ルートヴィヒ自身の目次立てからは、ナポレオンの人生に対する彼の解釈が窺える。
「孤島、奔流、大河、海洋、岩礁」
一人の風雲児が革命の波間に投げ出され、茫漠とした大海で自らを見失った挙句、岩礁にすがりつく経緯がまざまざと浮かび上がる。有名なナポレオンの最後、わずかな廷臣に看取られながら、発する有名な言葉。
「フランス・・先頭・・軍隊・・」
最後のなぞの発作と死は、ナポレオンのそれまでの栄光の人生に比して、あまりにつつましいものであったが、それゆえに感動的でさえあった。



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