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【書評】岸田秀『幻想の未来―唯幻論序説』講談社学術文庫

欧米人を支える「近代的自我」―それは日本人が夢見つづけた幻影だった。
著者は、人間が本能の壊れた動物であり、「自我」とはその代用品として造られた幻想だと喝破する。
それゆえに自我は、常に何物かに支えられずには存立できない不安定な存在である。
そのラディカリズムにより、二〇世紀後半の日本の知に深刻な衝撃を与えた「唯幻論」の代表作。



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