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【書評】宮崎莊平『紫式部日記(下)全訳注』講談社学術文庫

道長一族の繁栄の儀式を描いた文章から、あの有名な「女房評」につながっていく。清少納言を徹底的に叩きのめす文章は特に有名。
まあこの日記を読んでるだけでも清少納言と紫式部は性格合いそうにないようなとは思う。
清少納言が「明るく元気で、クラスのイケメンと仲いい女子」なら、紫式部は「成績はいいけど教室の隅でひっそり本を読んでいる文学少女」というイメージ。
ただ、ネットを彷徨っていると、紫式部は自分の意思ではなく、道長の目を憚って清少納言を殊更こき下ろしたのではないか?という意見を見かけた。ひたすら中関白家、そして定子賛美の作品を書き上げた清少納言を快く思ってなかった道長の意に添う形で、式部はあの辛辣な評を書いたのではないか、と。
確かに当時の女房文学の背景を考えれば、後見者である道長のためにそういった配慮をすることは有り得る。源氏には枕草子の影響を受けたと見られる箇所もいくつもあるらしいし、また、桐壷帝と桐壷更衣の関係はそのまま一条帝と定子を思い起こさせるとはよく言われるところ。だからそんなに毛嫌いしていたわけではないのでは、という意見がでるのも分かる。
ただ、定子に対して同情する心と清少納言をよく思わない心は、矛盾せず抱くことができるんじゃないだろうか。
それに道長のためだけにああいう文章を書いた、というのはちょっと紫式部に対して優しすぎる見方のように思える。他の箇所の式部の記述に比べ、確かに清少納言に対してのみやたら舌鋒が鋭いけど、それは遠慮仮借なく素直に言っても差し支えない相手でs、そしてやはり意識していたからこそ本音が出たとも言えるのかもしれない。
「好き」の反対は「嫌い」ではなく「無関心」だしね。



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