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【書評】ロバート・フォーチュン『幕末日本探訪記 』講談社学術文庫

イギリス人のプラントハンターが幕末日本(と、中国もちょっと)へ来て、シーボルトに会ったりまだ見ぬ植物を探索したり、自然に大感動したり人と触れ合ったり。
中でも斑入りの植物に対する感動度はかなりのものだったもよう。
この時代のイギリスにあった斑入りの植物は、それも綱吉の時代に日本に来ていたケンペルというドイツ人医師が持ち帰って広まった斑入りのアオキだけだったそうで。
それが斑入りの蘭もあるしシュロもあるし茶の木にまであるよ!と大興奮したのがハイライト。
しかもそのアオキ、何故か雌木しか導入されず実が成らなかったのが、この時にフォーチュンさんが雄木を持ち帰ったのでその後赤い実がイギリスでも見られるようになったそうな。
あれもこれもと植物を選ぶのは楽しかっただろうなぁ。
この当時、中国にはなかったサボテンが既に導入されていたのにも驚いてましたね。

生麦事件に合ったのは知人だったようで、心中穏やかではなかったろうに、それでもかなり冷静な語り口。
おおらかな翻訳で、概ね日本暮らしを楽しんだ様子が伝わってきたのも良かったです。



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