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【書評】プラトン『ラケス』講談社学術文庫

ソクラテスを中心に、二人のアテネ市民とその息子たち、ラケスとニキアスという高名な二人の将軍たちのあいだで「勇気とは何か」を主題に展開される対話。息子たちの教育法にはじまる議論が、ソクラテス一流の誘導により、ソクラテス自身を含めた一同の「勇気」に対する無知の確認に導かれる。
ソクラテスによる定義探求過程の好例とされる、プラトン初学者必読の初期対話篇の傑作、待望の新訳成る。

前半の前置きのような話の中に探究の仕方の「調律」のための前準備が入念に書かれているように感じました。
視覚と眼の違いの説明によって、探究すべき物事のありかをよりはっきりしたと思います。
しかし、後半にはいってからのニキアスが勇気について行った定義の真意が私にとっては不明です。ニキアスの定義は「恐ろしいことと平気なことの知識」ですが、ニキアスの意図は普通に読むだけでは読み解けず、なぜプラトンがあえてこのような定義を持ち出して、ソクラテスがアポリアに導いて終わりにするのか、その意図が不明です。対話の中でもラケスによって、この定義はすぐに茶化した感じで扱われますので、この意味不明さは意図的なものであるのかもしれません。そういった文脈からすると、この対話編は、真意を伏せた上で行われているある意味でのなぞかけであると考えることができるのかもしれません。
プラトンが思想表現するためにおこなった一つの実験的な作品であるともいえるでしょう。



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