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【書評】森三樹三郎『老子・荘子』講談社学術文庫

 職場で上司のことを「荘子のようだ」と称されたので、初めて荘子を読む。
 とはいっても、思想全般というよりは、老子・荘子の思想の概要と、それが伝播する流れについて分かりやすく書かれた本である。

 "無限となるものと完全に一体となり、形なき世界に遊べ。天から授けられたものを、そのままに受け取り、それ以上のものを得ようとするな。 ひたすら虚心となるようにせよ。
  最高の人間の心のはたらきは、あたかも鏡のようである。去る者は去るにまかせ、来たる物は来るままにまかせる。相手の形に応じて姿を写 すが、しかもこれを引きとめようとはしない。だからこそあらゆる物に応じながら、しかもその身を傷つけることがないのである"(P76よ り引用)

 荘子は老子の弟子であり、彼の思想を継ぐものとされているが、この本を読む限りは根は同じでも派生するものは違う、と感じた。
 そして「胡蝶の夢」や「朝三暮四」などの故事成語の元、儒教と対となる道教思想の根本になっているのだな、と感じる。

 さらに言うならば「人は見たいものしか見ないし、理解したいように理解する」のだなぁと。
 この本でさわりを読んだだけだけれども、老荘思想を解説する人は、己の理論を伝えるために、老荘思想を使っているわけで、彼らの言うこと自 体が伝わっているわけじゃない。(著書としての「老子」は伝聞である)
 たとえどんなにいいことであれ、自分が老荘からそれを聞いたとて、まるで鑑のように受け継ぐことはないのだろうと。私に受け取れるものしか 受け取れないんだろうと。そして、他人の説を根拠とすることを、その容易さと説得力の高さにおびえた。

 ぶっちゃけ、この本において、元の人がいくらいいことを言っていようと、それを自分のためにねじまげて利用可能であることが示されている。
 誰かの言葉を借りてるような顔をしながら、それを口にする人のことを気にするべきなんだろうな、と思った。



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