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【書評】野尻抱影『星の神話・伝説』講談社学術文庫

思えば初めて西洋の神話に触れたのが、子供の頃自宅にあった星座と神話の本でした。こちらの本はもう少し年上向け。星座だけじゃなく、宇宙全体の動きや変光星の仕組み、衛星など、少しずつ深くなっていく説明はとてもわかりやすく、天体への興味の入口にもなっています。時間の間隔が麻痺してしまうような宇宙のスケールの大きさには驚くばかり。今見えているのは何万年前にその星が発した光だとか、もうその星は存在しないかも知れないとか、子供の頃に聞いた話でも改めて読むと儚さとロマンを感じ。何万年後なんて話の後に数千年後の話を聞くともうすぐじゃん!と焦り。天体って事実の観察で成り立っているのに何でか感情をかき立てられるんですね。だからこそ星座にまつわる神話やお話が世界中に出来てきたのでしょう。星の並びを何に擬えるか、そこにどんな物語を見いだすか、その土地の文化や風習などが表れるようで、天と地の両方を楽しめました。



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