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【書評】高階秀爾『フランス絵画史』講談社学術文庫

16世紀から19世紀末までのフランス絵画の歴史を、分かりやすく解説している本。美術全集などの解説として書かれた文章をまとめたもので、おおまかな流れをつかむには最適だと思う。

16世紀には、イタリア・マニエリスムの影響を受け入れつつ、フランドル派の健全な現実認識を同時に受け継ぐ形で、フォンテーヌブロー派の画家たちが活躍する。

17世紀になると、アンリ4世からルイ14世に至る治世に、アカデミーを中心とする中央集権的な美術界が築かれ、プッサンらの古典主義絵画が開花する。18世紀に入ってもアカデミーの理論は大きな力を持っていたが、その合理主義精神には収まりきらない感情の世界が重視されるようになり、ワトー、グルーズ、フラゴナールらの洗練された表現が生まれた。

そして19世紀になると、ダヴィドの新古典主義、ドラクロワのロマン主義、そして印象派と優れた画家たちが登場する。

本書では19世紀末の、ナビ派と象徴主義までが取り上げられている。



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