【書評】橋爪大三郎『政治の教室』講談社学術文庫
なんとなく、アメリカがもってきた議院内閣制と現行憲法そして、日米安保条約をうけいれざるをえず、それが長続きしているから、別に法律など官僚が勝手につくって勝手に運用しているとうい意識になる。
それを利用して、官僚とか行政府側の政治家が脱法的な行為を平気でやる、こういう構造なのがよくわかった。別に先生はそこに重点をいれているわけではないが。
先生は、民主主義の蘇生にリアリズムが必要とされ、そのリアリズムのための3条件。これもあたりまえだが、大事。
(1)科学の精神といってもいいが、因果関係が明確なものは素直に認める。
(2)自分の主観を相対化する。
(3)専門家に任せることと、それと同時に言論の自由を確保する。(p151)
主義主張もはっきりしているが、きちんと、感覚的な日本人論になることなく、きちんと日本人の意識のかけているところを指摘しつつ、具体の対策も提案しているところがいい。
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