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【書評】なかえよしを作 上野紀子絵 『ねずみくんとシーソー』 ポプラ社

 <ねずみくんの絵本>シリーズ23冊目の絵本です。今回は大きなゾウさんとシーソーをするお話です。



内容
: ぞうさんとシーソーで遊びたいねずみくん。でも、シーソーはびくともしない。そこでねずみくんは友達を呼んでどうにかシーソーを動かそうとするが・・・


感想: シリーズおなじみの素朴でシンプルなねずみくんの絵が本当にかわいいです。ぞうさんの大きさとねずみくんや彼の友達の動物達の大きさの対比がとてもよくできていて、わりと小さな子でもぞうの大きさを理解できると思います。公園でシーソーをしたことのある子は、より楽しめる絵本になっています。


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【書評】林明子作 『おててがでたよ』 福音館書店

 あかちゃんがシャツを着る過程を描いた絵本です。素朴な絵と各部位が強調されるような色使いがすてきな絵本です。



内容: 大きなシャツを一人で着ようとがんばるあかちゃん。最初に手がでて、次は頭と次々とシャツの中から出てくる体の一部。足がでてくるまでちゃんと着れるかな?


感想: 1歳半ごろの手や足といった体の名前が認識できるようになってきたら、指差しなどもいれて読み聞かせできる絵本です。最初は赤いシャツにくるまれてあかちゃんの姿が見えないので、いないいないばぁといった感じでも読み聞かせが可能だと思います。
 自分の体と絵本の中を比べながら楽しく読める絵本です。


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【書評】ジェーン・カブレラ作 くどうなおこ訳 『まんまるパンダところころパンダ』 小学館

 対照的な2匹のパンダの一日を、反対言葉を多用して描いています。はっきりとした色使いの絵にも興味をひかれる作品です。



内容
: 大きなまんまるパンダと小さなころころパンダ。二匹はとっても仲良しでいつも一緒。だけど、やることは全部正反対。好きなこと、嫌いなこと、やることなすこと全てが正反対の二匹の一日を見て、反対言葉を理解できる仕組み。


感想: 内容的には3歳以上が対象の絵本のように思えますが、絵がとてもはっきりした色使いで発色がよく、とてもかわいい二匹のパンダが動き回るストーリーは、内容が通じなくてもおもしろかったようで、1歳半の娘にも好評でした。
 言葉の理解にも使える絵本になっているので、学習の面でもオススメな一冊です。

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【書評】多田ヒロシ作 『ぼくのだ ぼくのだ』 こぐま社

 ぶたのぶうとうさぎのぴょんを主人公にした絵本です。



内容
: ぶうちゃんとぴょんちゃんが同時に一本の縄を見つけるが二匹とも自分のだといって取り合いになる。そこにカエルが仲裁にはいって仲良く遊びはじめるのだが・・・ひとつのものを仲良く上手に楽しむことを学べる絵本。


感想: お友達にしろ兄弟にしろ、ひとつのものを取り合いになるということはよくありますよね。それをうまく一緒に楽しんだり、分け合ってお互いが気持ちよく過ごせるように工夫するということが盛り込まれた絵本です。最後に「またあした」と締めているのがケンカをしても明日また仲良く遊べるということをさしているようで、とてもいい絵本だと思います。1歳半の娘にはぶたとうさぎというかなりわかりやすい動物だけがでてくる絵本だったので好評でした。内容的には2~3・4歳向けの絵本だと思います。

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【書評】とりごえまり作 『ピッケとポッケ』 佼成出版社

 素朴な猫の兄弟をモチーフとした絵本です。



内容: ピッケとポッケは猫の兄弟。ピッケはおすましのお姉さんでポッケは甘えん坊の弟。ピッケもポッケのように甘えたいのに、上手に甘えることが出来ず・・・猫の兄弟の心温まるお話。


感想: 素朴な猫の絵がいいのと、猫の名前がピッケとポッケで子供としては面白い音感のようでうちの娘には好評でした。兄弟のいるお子さんや、その保護者の方にオススメです。私自身も弟妹のいる一番上なので、ピッケの気持ちがよくわかりますwそういう大人の方にもホッと心を和ませる作品です。


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【書評】有川浩著 『ラブコメ今昔』 角川書店

 有川浩の贈る、制服ラブコメシリーズ第2弾です。前作が恋愛真っ只中にいてもおかしくない年齢の恋人達を対象としていたのに対し、今作では表題にも<今昔>とあるように、昔の恋のお話が掲載されています。また、乙女思考全開の子が主人公のお話や、アニメオタクが主人公の話など、前作と比べて幾分キャラクターがスケールアップ(?)しているように感じます。



内容: 表題作「ラブコメ今昔」は、突っ走り系広報女性自衛官が、鬼の上官の奥様とのナレソメを取材する話。「軍事とオタクと彼」ではたまたま乗り合わせた新幹線で年下の自衛官に恋してしまった一般OLの話。「広報官、走る!」は、広報自衛官で女たらしとして有名(?)な自衛官が仕事先で出会った女性に惹かれていく話。「青い衝撃」は、航空自衛隊の航空ショーの花形であるブルーインパルスの隊員を旦那様にもつ奥様の愛溢れる苦労話。「秘め事」は、上官の娘さんと恋仲になってしまいいろいろと思い悩む青年自衛官の話。「ダンディ・ライオン」は表題作ででてきた女性広報官の恋のお話。


感想: 「ラブコメ今昔」の鬼の上官がいい!おっさんがステキに描けるのは有川さんならではだと心底感じますw「広報官、走る!」では広報自衛官の男性が、仕事現場でヒドイ扱いをうけている女性をうまいこと助けようとして、必死にそれこそ走り回っている姿が見ていてとても憧れました。「秘め事」なんて・・・上下の関係がはっきりしているであろう自衛隊で上官の愛娘に手を出したなんて知られたらどうなるの!?という、いつもとはまったく違うハラハラドキドキ感を味わいました。この愛娘の父親で上官もいい味をだしてるんですよね。立派におじさまなんですがw
 有川浩のベタ甘恋愛話が好きでたまらない人にとってはなくてはならない一冊になるはずです!最近胸ときめくことないという方にもオススメな本です。


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【書評】 有川浩著 『クジラの彼』 角川文庫

 有川浩の贈る制服ラブコメシリーズ堂々の第1弾です!自衛隊3部作の『空の中』、『海の底』の気になる恋路がスピンオフとして収録されているほか、国防に関わる彼ら、彼女らのかっこかわいい短編集です。



内容: 表題作「クジラの彼」は、『海の底』でクールな二枚目役だった冬原の恋のお話。なんと彼は合コンで彼女を捕まえていた!?
 「ロールアウト」は、航空企業で働く女性と航空自衛官との不器用な恋愛のはじまりを描いた作品。「国防レンアイ」は、国防に関わっている二組の男女を中心とした恋と友情のお話。「有能な彼女」は『海の底』で熱い男だった夏木の恋のお話。お相手は・・・。「脱柵エレジー」は、教育期間中の自衛官が、規則を破ってまで恋人に会いに行こうとする話。「ファイターパイロットの君」は、『空の中』でいい感じになっていた二人のその後が描かれている。


感想: スピンオフというか、後日談的な短編が3つも入っているので、より楽しみたい方は『空の中』、『海の底』を読了後をオススメします。もちろん、今作から入ってもそれはそれでまた楽しめると思います!!
 これぞ有川さんの真骨頂!という感じのかわいくて、かっこいいステキで憧れてしまうラブコメ的短編集!どれも続きが読みたい!!と思ってしまうほどどっぷりとハマれる短編集です!


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【書評】有川浩著 『海の底』 角川文庫

 “陸”“空”ときて、最後の“海”です。なんの関連性もありませんが、舞台の特徴から有川さんの“自衛隊3部作”として知られています。
 ゴジラなどの怪物大戦を思わせる内容となっています。



内容: 4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地は多くの花見客で賑わっていた。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見たとき、花見の賑わいは悲鳴に変わっていた。
 巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」のだ。実習幹部として艦に乗り込んでいた夏木と冬原は救出した子供たちと共に怪物たちの波がひくまで停泊していた潜水艦に立てこもることになった。しかし、狭い艦で同じ時間を過ごしていくうちに明らかになる子供たちの歪み。その歪みは切迫していく状況でいよいよ露呈していき・・・。
 一方、潜水艦の外では警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく。かつてない非常事態に混乱する指揮系統、様々な人々が入り乱れ、外交上の取引まで出てくる始末。はたしてこの非常事態を無事に乗り切ることが出来るのか?潜水艦に残された自衛官と子供たちの命の行方はいかに!?
 ジャンルの垣根を越えたスーパーエンタテイメント小説!!


感想: 最初に<巨大な赤い甲殻類>が出てきたときは、あまりにも突拍子もなかったので、ちょっと物語にはいりこめないかな?と思ったのですが、その赤い甲殻類が全然まったくのウソっぱちじゃないような説明が後々されるので、それを読むとやっぱりぐんぐん引き込まれちゃうんですよねw
 この作品の主人公になる夏木と冬原の自衛官コンビは『図書館戦争シリーズ』の堂上と小牧の原型を見るようで、かけあいが面白いです。それが堪能できるのが、番外編として収録されている「海の底・前夜祭」です。自衛官としてそれはどうなの?っていうような驚きの事件が描かれています。それが本編の冒頭での罰則に繋がるわけですが、それこそ平和の一幕という感じでとてもステキなお話のつながりになっています。
 最後にはちゃんと非常事態後の世界も描かれていて、そこにはちょっとした恋愛要素もあってちゃんと平和に落ち着いているのが有川作品の魅力でもあると思います。SFが苦手な人にも楽しめる熱い物語です!


関連書籍
 ハードカバー版
 本ブログでの『塩の街』紹介記事
 本ブログでの『空の中』紹介記事

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【書評】ケイト・キングズバリー著 務台夏子訳 『マクダフ医師のまちがった葬式』 創元推理文庫

 海辺の田舎町にひっそりと建つ快適なホテル、ペニーフット・ホテルで起こる事件を女主人セシリーと彼女に振り回され気味の支配人バクスターの凸凹コンビで解決していくシリーズ第3弾です!!



内容
 ペニーフット・ホテルは大忙しだった。メイドのガーティが結婚するので、従業員を家族同然に思う女主人セシリーが披露宴と舞踏会を企画していたのだ。ところが、そんな慌しさのさなか皆に慕われ、セシリーにとっても良き相談相手だったドクター・マクダフが亡くなったのだ。皆が哀しみに暮れる葬儀でとんでもない事件が発生する。なんと、棺に横たわっていたのは心臓を刺し貫かれた見知らぬ若い裸の男だったのだ。消えたドクターは重しをつけられ、森の向こうの深い池に放り込まれ、氷の下で浮いているところをたまたま池に落ちた村の子供に発見されていた。棺の中の男が殺害されたのは明らかで、その犯人が男の遺体を棺に入れ、ドクターの遺体を池に放り込んだこともまず間違いないだろう。さらに秘密のはずのホテルの献立表がそばにあったことがわかりセシリーは堅物の支配人バクスターの制止を振り切り犯人探しに乗り出す。
 遺体のすり替えの謎をきっかけに物語思わぬ方向に展開し、田舎町の小さな事件という枠をゆうに飛び越して、やがてペニーフット・ホテルとロンドンの窃盗団にまつわる危ない秘密が浮かびあがってくる。
 前作よりもさらにスケールアップした事件が女主人セシリーとそれを支える堅物支配人バクスターを待ち受ける!<ペニーフット・ホテルシリーズ>第3弾!


感想: 女主人セシリーと堅物支配人バクスターの凸凹コンビが織り成す事件簿シリーズ第3弾です。セシリーの聡明さとバクスターの堅物さがおもしろいほどに良いテンポとなって物語を楽しくしています。ミステリアスな事件も興味をそそられるところですが、登場人物たちの色模様も気になるところです。特に、バクスターのセシリーに対する想いとか・・・今回は亡くなったドクターの後継として若いドクターがこの田舎町にやってくるということでロマンスの香りがちらりとするのですが・・・若い従業員も結婚することですし、その点でも盛り上がりをみせるシリーズ第3弾です!!

*ケイト・キングズバリー著、務台夏子訳『マクダフ医師のまちがった葬式』(創元推理文庫)は、東京創元社様より献本していただきました。いつもありがとうございます。


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【書評】ジル・チャーチル著 戸田早紀訳 『君を想いて』 創元推理文庫

 アガサ賞最優秀処女長編賞を受賞した著者が贈る、大恐慌下でもたくましく生きる人々を描いた人気<グレイス&フェイバー>シリーズ第5弾です。



内容
: 1930年代の世界大恐慌で全財産を失ったリリーとロバートのブルースター兄妹は、会ったこともないホレイショー大叔父の莫大な遺産を相続するため、遺言に従いヴォールブルグの町で暮らすことになる。その屋敷の名が<グレイス&フェイバー・コテージ>だ。
 とりあえず屋敷は相続したものの、当面の生活費すらままならない貧乏兄妹は生活費を稼ぐべく奔走する。
 今作では、近所の養護ホームで雑務を手伝うことになった2人。初めての体力勝負の仕事に初日から悪戦苦闘しているなか、昏睡状態にあった偏屈な老人コナーが亡くなる。検死の結果、コナーは他殺だったことが判明。傲慢で偏屈で職員や他の入所者からもあまり快く思われていなかったコナー。昏睡状態で余命幾ばくもない老人を殺したのはいったい誰なのか?警察署長のウォーカーが捜査をはじめ、その調査に興味津々のリリー。事件の調査はウォーカーに任せ、養護ホームの改装に夢中のロバート。はたして事件の真相やいかに!?
 1933年ルーズヴェルト大統領が就任し、恐慌下での興奮と期待がまざまざと伝わってくる描写も魅力的なシリーズ第5弾。


感想: 兄妹が慣れない力仕事を必死にこなしている姿がとても微笑ましく、事件や時代背景とは対照的な明るさでこの作品を暗く沈みこまないようにしていると感じました。今、日本も不況の真っ只中にいるわけですが、それ以上の大恐慌の時代をこんなにもたくましく生きていた兄妹がきっと本当にいたんだろうと感じさせるほどにリアルな空気感が伝わる描写は本当にすごいし、そこから今現在の日本の状況でピーピー言ってる自分はまだまだブルースター兄妹の足元にも及ばないなと思ってしまいますw
 殺伐としているであろう時代ですが、二人の仲睦まじさによって事件も解決し暖かいほっこりとした気持ちになれる作品になっています。

*ジル・チャーチル著 戸田早紀訳 『君を想いて』(創元推理文庫)は、東京創元社様より献本していただきました。いつもありがとうございます。

関連書籍: グレイス&フェイバーシリーズ第1弾~第4弾

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