レビュープラス様より、エリック・クォルマン著、竹村詠美 原田卓訳『つぶやき進化論~140文字がGoogleを超える!~』(イースト・プレス) を献本して頂きました。いつもありがとうございます。
本書は、「つぶやき進化論」という題名の通り、twitterやFacebook、youtube、ブログといったソーシャルメディアの登場が、インターネットを、ビジネスを、そして個人の生活をどのように変えたのかを辿った内容となっている。
著者は、現在の経済を、一人一人のふつうの人間が主役の経済、ソーシャルエコノミクスの時代として捉え、ソーシャルメディアがもつクチコミの力について述べる。一人一人がある商品やサービスを使った際の生の意見が聞ける場所、それこそソーシャルメディアという新しいインターネットコミュニティの強さである。
第四章では、twitterによるユニークな宣伝活動がその支持率に大きく影響したとされるオバマ大統領のエピソードが取り上げられ、ソーシャルメディアがもたらす影響力の大きさを実感できる。
第七章では、ソーシャルメディアの強みである発信者の生活、そして情報の透明化が、それまでネットの弱点とされてきた情報の「匿名性」を剥ぎとり、情報を発信する人々が、むしろ自分自身の強みとなる情報を発信することが求められていく新たな姿が描かれている。
本書で取り上げられる事例の多くは、アメリカでのものであるにも関わらず、その内容は今後ますますソーシャルメディアが浸透していくであろう日本の未来図を予見するような内容である。

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