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松浪 信三郎 『実存主義』 岩波書店 1962

★★★★★

 古くは、パスカルに始まり、ニーチェ、キルケゴールらによって形作られた「実存主義」とはどのような思想だったのか。本書は、ハイデガー、ヤスパース、サルトルらの代表的な実存哲学者に留まらず、ロシアのドストエフスキーやシェストフ、ベルジャーエフなど、広い範囲の思想家を取り上げている。その為、「本質」に重きをおいてきたそれまでの哲学に対し、自己の主体的なあり方「実存」に重きをおくこれらの思想が、ほぼ同時発生的に起こり、一大運動となっていった経緯が、歴史的な文脈の中で、理解できます。

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theme : 哲学/倫理学
genre : 学問・文化・芸術

フランツ・カフカ 『城』 新潮文庫

★★★★☆
 測量師Kは「城」から仕事を頼まれながら、永遠に「城」にたどりつくことが出来ない。そんな中、宿屋で働くフリーダと同棲を始めるが、せっかく見つけた新しい仕事も、二人の奇妙な助手たちが起こす騒動によって失ってしまう。そして城の内部から来る、役人たちも、なんら人々の役に立つ仕事をするわけでもない。Kは、様々な手段で城を目指そうとするが、全てが挫折に終わる。この作品がカフカの未完の作であるという点もまた、作品全体を通して流れる「不条理」の雰囲気に拍車をかけている。

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genre : 小説・文学

梅棹 忠夫 『知的生産の技術』 岩波新書

★★★★☆
 学問研究(知的生産)の方法論の古典として名高い一冊。情報整理の方法として、カードの利用を推奨し、それを使ったブレイン・ストーミングについて中心的に解説しており、京大式カード、KJ法の入門書として役立つ。もちろん現在では、パソコンを用いて、さらに効率の良い情報整理を行うことが可能であり、同様の書物も多数出版されているが、著者の方法論そのものは、現在でも有意義なものであると思われる。
 また、手書きによる知識の定着化という側面も見落とせない要素である。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

樋口 裕一 『頭がいい人、悪い人の話し方』  PHP新書

★★★☆☆
 小論文指導で有名な著者による、コミュニケーション論。非常に納得させられる部分も多く、一般常識としては通用するように感じられる。
 ただ、時々著者自身の信念によって語られる批判も見られ、著者自身が書いていることがそもそもそれらの批判の対象となるのではないかと感じられることもある。題名もかなり挑戦的であるが、読者が著者の主張する事柄を一つ一つ吟味していく中で、自分の話し方を意識的に再点検するという意味では為になる本かもしれない。

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genre : 小説・文学

岩崎 武雄 『正しく考えるために』 講談社現代新書

★★★★★
 正しく考えるためには何が必要なのか。前半では、哲学の持つ、批判的精神に基づき、権威や自己自身の偏見、常識からの自由といった問題をフランシス・ベーコンの「四つのイドラ」を取り上げながら述べている。後半では、前件否定の誤まりや後件肯定の誤まりといった、推論上の誤まりについて述べながら、正しく考えるとはどのようなことなのか論じています。同著者の『哲学のすすめ』と併せて、お勧めです。

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谷川徹三 『哲学案内』 講談社

谷川徹三 『哲学案内』 講談社 ★★★★★


 哲学は、一般の人々にとって縁の遠い、難解で浮世離れしたものなのか?著者は、ソクラテス、プラトンの哲学に始まり、観念論、実在論の対立など哲学史の主要な議論を取り上げながら、それぞれの哲学が深くその時代の状況と結びついたものであると同時に、時代を超えた普遍的な問題を扱い続けてきた営みであることを述べています。
 個々の哲学が出した答えを、出来あがったものとして簡単に割り切ってしまうのではなく、私たち一人一人が、自らの状況の中で、改めて考えてみることの重要さが伝わってきます。

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D.Q.マキナニー 『論理ノート』 ダイヤモンド社

★★★★★
 論理的推論について、私たちが陥りやすい誤まりなどを、取り上げながら平易に解説した一冊。
 連言論証、選言論証、条件論証をはじめ、三段論法を中心に論理学に基ずく論証について、解説しています。また、論理学だけに留まらず、感情論や特定の信念、偏見によらずに、真理に向かおうとする姿勢をはじめ、学問を行う上での、基本的な態度についても言及しており、総合的なロジカル・シンキングの入門書としてもお勧めです。

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ドストエフスキー 『罪と罰  下』  新潮文庫

★★★★★
 予審判事ポルフィーリの執拗な捜査にもかかわらず、逮捕を逃れ続けるラスコーリニコフであるが、ソーニャの愚直とさえ言える信仰と愛によってついに、自らの罪を認めることになる。
 ラスコーリニコフが、ロシアの大地に接吻するシーンは大変印象的である。
 シベリアへと送られた彼に連れ添ってきたソーニャの姿を見て、彼女に対する愛に気づいたラスコーリニコフはこの後どのような人生を歩むのだろうか。

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genre : 小説・文学

ドストエフスキー 『罪と罰  上』  新潮文庫

★★★★★
 貧困の為に、学業の道を断たれかけた大学生ラスコーリニコフは、金貸しの老婆とその妹を殺害する。「ある非凡な人間は、あらゆる社会道徳を越えて、自らの善によって悪を行いうる」という彼の思想は、伝統的なキリスト教信仰とは、対極にあると言える。貧しい環境にあり、家族を養う金を稼ぐ為に、売春をして生活をしているソーニャとの出会いは、次第に彼の心に変化をもたらす。キリスト教信仰の持つ矛盾と無神論的な世界観が描かれたドストエフスキーの代表作。
 

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genre : 小説・文学

村上 春樹 『羊をめぐる冒険 下』  講談社文庫

★★★★☆
 「鼠」と「羊」を探して、北海道を訪れた「僕」は、耳のモデルをしている女の子の導きによって、かつて「羊」の宿主であった「羊博士」とその息子が経営する「いるかホテル」に到着する。多くの手がかりを得て、ついに「鼠」との対面を果たすが、そこには大変不可思議な結末が待っている。
 戦争中の徴兵を逃れるために、山奥にかくれ、羊の格好をして暮らす「羊男」や「鼠」と「羊」の意外な関係など、見所は多い。

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