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竹田 青嗣 『現代思想の冒険』  ちくま学芸文庫

★★★★☆
 ロラン・バルトの記号論、ボードリヤール、ドゥルーズなどの思想を紹介しながら、現代思想が乗り越えようとした、近代哲学を、社会と個人との関係から改めて再評価しようと試みています。
 再評価の内実を与えるものとして、キルケゴール、ニーチェ、ハイデガー、バタイユなどの哲学について論じている本書は、近代哲学と現代哲学の関係を新しい形で捉えなおそうという試みとしても大変魅力的な一冊です。
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theme : 哲学/倫理学
genre : 学問・文化・芸術

竹田 青嗣 『現象学入門 』 日本放送出版協会

★★★★★
 用語の馴染みにくさから、ときに大変難解に感じられる現象学を、そのエッセンスを上手く再構成する形で、平易に解説しており、現象学がどのように、近代哲学が抱えた主観-客観二元論の問題を解決しようとしたのかが、よく理解できる。また、フッサール晩年のテーマである「生活世界論」の前提となる、自分とは異なる主観「他我」の認識の問題に対して、自己の意識と身体との関係性から、他者を類推するフッサールの解決法に対し、著者独自の方法として、エロス性に基づく他者との関係が述べられているのは面白い。

theme : 哲学/倫理学
genre : 学問・文化・芸術

ヘルマン・ヘッセ 『春の嵐―ゲルトルート』 新潮文庫

★★★★★
 橇からの転落事故によって不具になった主人公は、人生への絶望を感じる。音楽との出会い、優れたオペラ歌手であるムオトとの友情、美しいゲルトルートへの恋情によって生きる希望を取り戻す。しかし、そこにまたゲルトルートとムオトの結婚という苦しみが、発生し、この結婚もムオトの自殺という結末を迎える。「あまりに幸不幸をとやかく言うのは、結局まったく愚かしいことである。なぜなら、私の一生の最も不幸なときでも、それを捨ててしまうことは、すべての楽しかったときを捨てるよりもつらく思われるのだから。」という一文にもあるように、主人公が、このような自分の境遇を不運なものとしてではなく、満ち足りたものとして悟るまでの、成長の過程を描いた一作。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

フローベール 『ボヴァリー夫人』 新潮文庫

★★★★★
 医者であるボヴァリーの妻となった、エマは田舎の生活と夫の退屈さに耐えきれず、ドンファン的存在であるロドルフや、若さと未熟さの故に魅力的なレオンとの浮気の果てに、借金にまみれて自殺する。
 ボヴァリーの素朴ながらも純真なエマに対する愛とロマン的な小説の世界によって作られたエマの愛に対する考え方の行き違いを、両者の視点の差異をはじめ、様々な技巧によって描き出したフローベールの名作。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

デュマ・フィス 『椿姫』 新潮文庫

★★★★★
 椿姫と言われる娼婦マルグリッド・ゴーティエ。作品は、彼女が病死した後、競売にかけられた遺品を買い取った人物の元に、一人の青年が訪ねてくるところから始まる。この青年アルマン・デュヴァルの回想として、マルグルリッドと彼の情熱的でありながら、悲劇的な愛の物語は展開する。不幸な運命によって自らを売ることを余儀なくされた、彼女の悲しみと苦悩が根底を流れる本作は、社会的不合理に対する痛烈な皮肉をも含んだものでもあります。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

ドストエフスキー 『悪霊 下』 新潮文庫

★★★★☆
 ピョートルは革命仲間の団結を固める為に、裏切り者のシャートフを殺害する。理想を口にしながら、その為にはあらゆる悪さえ、善として考える彼の姿は、自らを革命家と考える人間が、陥りがちな狂気を象徴しているのだろうか。一方、失踪したスタヴローギンは、さまよい歩いた末に、自殺する。自分の悪行を病気の為と言い続けた彼が、何の精神障害も患っていいなかったというこの話の結末は、虚無に気付きながら、新たな価値を掴み取ろうと考えることもなかった彼の病的な性格を浮き彫りにしている。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

ドストエフスキー 『悪霊 上』 新潮文庫

★★★★★
 無政府主義や無神論が、若者の心を捉えはじめた、十九世紀末のロシアを舞台に、神や伝統的価値観が崩壊した後の精神的状況を描いた作品。
 社会主義革命を目指し、同志たちの結束を高めようと目論むピョートル、虚無に支配され、気まぐれから、様々な悪行を行い続けるスタヴローギン。彼らが、留学先から故郷へと帰還するところから物語は始まる。

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