スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

サルトル全集〈第8巻〉恭々しき娼婦 (1952年) 人文書院

★★★★★

 社会的身分の違いが生み出す暴力の問題を扱った、表題作「恭しき娼婦」をはじめ、他者の自分に対するまなざしが、自分の決断に影響を与え、またそれに反発することによって自己を確立するといった、人間の実存的側面に対する考察を多く含んだ「蝿」、「出口なし」を含むサルトルの劇作集。自らの哲学を、評論、小説、戯曲など多方面の活動によって展開したサルトルの作品は、文学作品としても完成度の高いものであると言えます。

スポンサーサイト

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

サルトル全集〈第13巻〉実存主義とは何か (1955年)

★★★★★
 「実存主義とは何か?」同名のサルトルの講演を書籍化した本書は、フランス実存主義の旗揚げ宣言であると同時に、もっともコンパクトな実存思想の入門書であると言えるでしょう。人間だけが、自由に自らの存在(実存)を絶えず変更可能であるが故に、「実存は本質に先立つ」。
 しかし、それは同時に、人間が、常に自由の中で決断することを要請される存在である事を意味し、「自由の刑」に処せられた人間にとって、選択し行為することは、永遠の課題である。
 そこから、サルトルのいうヒューマニズムとは、あくまでも抽象的な類概念としての人間に対する信仰なのではなく、個々の人間による主体的決断に対する信頼、つまり「自由」の可能性に基づくものであると言えるでしょう。

theme : 哲学/倫理学
genre : 学問・文化・芸術

安部公房 『箱男』 新潮文庫

★★★★★
 ダンボール箱を頭から被った箱男。覗き穴から、人間や都市を見つめる彼の存在は、他人にとって存在しないのと同じである一方、一度発見されれば、一方的に自分を見つめる不愉快な存在であると言えるだろう。しかし、箱男を箱男たらしめているこの一方的な関係が崩れる時、彼は箱男であることをやめる。他者のまなざしの介入が、彼を人間に戻す。箱男の存在は、現代人が誰でも、少しづつ抱えている孤独を象徴する存在なのではないだろうか。

theme : 本の紹介
genre : 小説・文学

小阪 修平 『哲学通になる本』 オーエス出版

★★★★☆

 なぜ哲学用語は難しいのか?日本人が、ヨーロッパの哲学を学ぶ必要があるのか?普通の人が、哲学を食わず嫌いしてしまう、ひとつの原因であるこのような問いに答えながら、実はこのような問題こそが、哲学という営みの面白さを表している事が語られています。
 哲学は、限定された場所を超えて、普遍的に成り立つ真理を探究する営みであり、そういった営みであるからこそ、既存の言葉の使い方を、はみ出していくのだと言えるでしょう。

theme : 哲学/倫理学
genre : 学問・文化・芸術

FC2カウンター
プロフィール

takemaster2009

Author:takemaster2009
FC2ブログへようこそ!

はじめまして。「爽快!読書空間」管理人のtakemasterです。
このブログでは、書評、映画の紹介を中心に皆様に「小さな感動」をお伝えしています。

ご意見・ご感想などございましたら、こちらにメールして下さい。↓↓↓
takemaster@livedoor.com

なお献本の方も大歓迎です!頂いた本は責任をもってご紹介させて頂きます。ご連絡頂きましたら、折り返し送付先等のメールを送らせて頂きます。よろしくお願い致します。

人気ブログランキングへ
にほんブログ村 哲学・思想ブログへ
にほんブログ村

レビュープラス
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
全記事一覧
最新コメント
最新トラックバック
リンク
RSSリンクの表示
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

検索フォーム
スポンサードリンク
あわせて読みたいブログパーツ
twitter
twitter始めました! フォローお願い致します。
QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。