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【書評】シェル・シルヴァスタイン『新装 ぼくを探しに』講談社

「何かが足りない それでぼくは楽しくない
足りないかけらを 探しに行く」



こんな言葉から始まるぼくの物語は時に歌いながら、足りないかけらを探し続けます。旅先ではいろんな出会いを体験したぼくは大小様々なかけらを加えてみるものの、しっくりしません。
やっと巡り会えたぴったりのかけらに嬉しさのあまりぼくはひたすら駆け回る、駆け回る。けれど、かけらが無かった頃と今の自分との違いにぼくは気が付いてしまいました。

シンプルな線と画面のこの本がいつまでも読み継がれる理由の一つに、読む年齢や経験値によって感じ方が変化するからだと思います。哲学的でさえある。これは絵本の魅力とも言えますね。

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【書評】風木一人『ながいながいへびのはなし』 小峰書店

ながーーーーい蛇がいた。
頭が町にいるとき、しっぽはまだ森の中。
頭が昼間の中を歩いているとき、しっぽはまだ夜の中を進んでいる。
頭に出会ったとき少年でも、しっぽに出会うときには老人になっている。
頭が沙漠にいるときしっぽは海にいる。
小さいころは今ほど長くなかったのに。
いつから会っていないのだろう。
怪獣に襲われていないか、踏まれていないか、とお互いに心配をする。
会いに行こう、と体の真ん中目掛けて進む頭としっぽ。
最後は出会ってしっかりと絡み合うのだった。



たまにある意思を持つしっぽが登場する話。
頭が考えるのはいいとして、しっぽが考えるとシュールさが増す。
頭としっぽはがお互いを思いやっているのが素敵。
地球を1周するかと思ったけれど、それはなかった。
体がとても長いので、ページの上半部に頭部分が、下半分にしっぽ部分が描かれる。

頭があるのは昼間でしっぽまだ夜。
というのがどれだけ長いかが分かって面白い。
頭に出会ったときが少年だったらしっぽに出会うときには老人になっている。
寓話や神話にでも出て来そうな巨大な蛇…。
絵本としてのテーマは単純に相手を思いやることだけれど、モチーフは神話にまで掘り下げられそう…?とか考えたり。

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【書評】レオ・レオニ『じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし』好学社

「じぶんのいろ」を探し求めるカメレオンのお話。



好きだなぁ、これ。
自分の色を持てないという事を受け入れて、
二人一緒にいる事で幸せを見出すカメレオン。
なんて柔軟で前向きな思考。
オンリーワンも大事だけど、それだけに執着しても幸せにはなれない。
そんな事を感覚的に伝えてくれる一冊。

色彩が素晴らしく綺麗。

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【書評】 tupera tupera『パンダ銭湯』絵本館

子供用に購入した絵本…嘘です、ごめんなさい、子供をダシにして買った絵本です。


どう考えても子供が喜ぶのはまだまだ先で、細かいところまで含めて楽しんでいるのは確実に親。

各ページに小ネタが散りばめられていて、オトナ的にはニヤリが止まらない。

絵本としては…真面目な話、コマ割り的なものがはっきりしない所があります。そのため、子供の目線をどこに向けさせていいのか、解りづらい所もあると思います。同時並行にいろんな事が起こってますし。まぁ年齢が上がっていけば、問題なくなるのでしょう、たぶん。

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【書評】西加奈子『まく子』福音館書店

コジコジのような不思議でかわいくて面白くて、でも生々しくて核心的な素晴らしいファンタジー
作品でした。
ドノが話をするページでなぜだか涙が止まらなくなりました。きっとそれは私のなかにあったはずなのに忘れてしまっていた大切なことだったからだと思います。そういうものたちが本のなかに散りばめられています。
小学校の図書館の片隅におかれていてほしい。そしてそれが必要な子供に見つけてほしい。できれば沢山の子供たちに。



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【書評】たるいしまこ作 『こどものとも0.1.2 おでかけくまさん』 福音館書店

 福音館書店の<こどものとも>シリーズの作品です。3匹の熊の家族が主役のお話です。



内容: 家から誰かが出てくる。最初は体の大きなお父さんくま。次はかごを持ったお母さんくま。最後に小さなこぐま。みんな出かけるときと帰ってきたときにはあいさつをしている。みんなが集まって、採ってきた食材を使ってご飯の時間だ。



感想: クレヨンタッチで描かれた絵がとても暖かく、「いってきます」と「ただいま」のあいさつを学ぶのにとてもいい絵本だと思います。くま以外にも小さな虫や鳥、たんぽぽなども描かれており、それらを指差ししながら読み進めるのもおもしろいかもしれません。
 最後に食卓の絵になるのですが、そこがまた一段とあったかい雰囲気になっていて、1歳の娘も大好きな絵本です。

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【書評】中辻悦子作 『こどものとも0.1.2 まるてんいろてん』 福音館書店

 福音館書店の<こどものとも>シリーズの作品です。さまざまな色の○を使って顔にみせたり、○が大きくなったり小さくなったりする絵本です。



内容
: はっきりとした色と○の図形を組み合わせていろいろな形をつくったり、大きさの比較をしている。

感想: 発色のいい原色系の色が使われているので、言葉が通じない0歳児にも読み聞かせできる絵本だと思います。また、○の図形が大きくなっていったり、小さくなっていく場面で声の音量をかえてみたりすると子供も楽しく読んでくれました。

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【書評】おおたけひでひろ作 『こどものとも0.1.2 もりのどうぶつ』 福音館書店

 福音館書店の<こどものとも>シリーズの作品です。森に住む動物たちがかわるがわる出てきます。


内容: 絵ではなく、写真で本物の動物たちを載せている。最初は小さなリス。次にらいちょう、へらじかと大きくなっていく。それぞれの動物に特徴的な擬音語が使われていて、楽しく読み聞かせできる絵本。


感想: 「きょろきょろ」や「じゃばじゃば」など、言葉を覚えたての子どもには耳になじみやすい音を多用して構成されています。写真も今にも動き出しそうなほどキレイなもので、動物園が好きな子供さんなどにはとっておきの絵本かもしれません。

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【書評】なかえよしを作 上野紀子絵 『ねずみくんとシーソー』 ポプラ社

 <ねずみくんの絵本>シリーズ23冊目の絵本です。今回は大きなゾウさんとシーソーをするお話です。



内容
: ぞうさんとシーソーで遊びたいねずみくん。でも、シーソーはびくともしない。そこでねずみくんは友達を呼んでどうにかシーソーを動かそうとするが・・・


感想: シリーズおなじみの素朴でシンプルなねずみくんの絵が本当にかわいいです。ぞうさんの大きさとねずみくんや彼の友達の動物達の大きさの対比がとてもよくできていて、わりと小さな子でもぞうの大きさを理解できると思います。公園でシーソーをしたことのある子は、より楽しめる絵本になっています。


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【書評】林明子作 『おててがでたよ』 福音館書店

 あかちゃんがシャツを着る過程を描いた絵本です。素朴な絵と各部位が強調されるような色使いがすてきな絵本です。



内容: 大きなシャツを一人で着ようとがんばるあかちゃん。最初に手がでて、次は頭と次々とシャツの中から出てくる体の一部。足がでてくるまでちゃんと着れるかな?


感想: 1歳半ごろの手や足といった体の名前が認識できるようになってきたら、指差しなどもいれて読み聞かせできる絵本です。最初は赤いシャツにくるまれてあかちゃんの姿が見えないので、いないいないばぁといった感じでも読み聞かせが可能だと思います。
 自分の体と絵本の中を比べながら楽しく読める絵本です。


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