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【映画】『危険なメソッド』監督 : デヴィッド・クローネンバーグ

精神科医カール・グスタフ・ユングとジークムント・フロイト、そしてザビーナ・シュピールライン。
三人のドラマを描く……というわけなんだけれども。

まず特筆すべきはキーラ・ナイトレイの熱演。
あごを突き出し、精神に傷を抱えたマゾヒスト女性というとても難しい役どころを、いきいきと演じている。
演技が光るといえば、短い出演時間の中で余すところなく変態性を発揮するヴァンサン・カッセル。
もはや変態演技匠の技。彼は期待を裏切らない。

が、しかし!
ストーリーは尻切れ蜻蛉というか、あまりすっきりしない終わり方の気がするかもしれない。
それはザビーナ・シュピールライン嬢とユングの関係に注目しているからなんだよ!
これはフロイトとユングの決裂を描いた作品なんだよ!
まあ、出演時間はザビーネが圧倒的にフロイトより長いからね。
わかりにくいのも仕方ないね……。

初対面で13時間ぶっ通して語り合い、王と皇太子として語り合ったフロイトとユングが、些細なすれ違いで決裂してゆき、ザビーネは巻き込まれ事故なんですよ。

クローネンバーグ監督の『イースタン・プロミス』では、ヴィゴ演じる主役に惚れていると思われるヤクザのドラ息子(ヴァンサン・カッセル)が、主役に「俺の目の前でスケ抱いてみろや」とけしかけ、舐め回すように視姦する場面がある……娼婦ではなく、男を。
要するにヤクザ息子は主人公が好きで抱かれたいのだが、それはできないからせめてヴァーチャル体験しているように見える。
それと同じ、女を媒介したやおいを本作のフロイトとユングにも感じるわけで。
巻き込まれる女にすればなんでやねん!おまえら勝手にやれや!だろうなと。
クローネンバーグ監督は『ヒストリー・オブ・バイオレンス』からずっとヴィゴを追う目線にエロスを感じるわけで、本作は老けメイクのフロイトだからと油断していると、どっこいまたもエロかった、という。
本作はそこのところに気づけるかどうかだと思うのだ。



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【映画】『地獄の黙示録 劇場公開版/特別完全版』フランシス・F・コッポラ監督

この作品の鑑賞にチャレンジしたのは今回で何回目になるのであろうか? 前回まではこの作品の暗さ・辛さ・重たさに耐えかねて途中でリタイヤしてしまった事が何回有っただろうか・・・



今回、久々にチャレンジして観たが姿勢を正して(笑)鑑賞しました。マーティン・シーン(チャーリー・シーンの父親)演じるベトナム戦争で心を病んでしまった大尉が、上官より指令を受ける。
ジャングルの奥地の激戦地で一人の将校が軍令違反を繰り返し、異常な行動や殺人を繰り返していると云う実態の調査を命じられる。

その狂ってしまった将校をマーロン・ブランドが扮しているのだが中々登場しない・・・その点も今まで鑑賞をリタイヤしてしまった要因か?(笑)

本当にこの作品の与える‘戦争’と云うものの非情さのインパクトは強烈です。主人公の心の病の場面による変化に良く表現されていると思います。

ワーグナーの旋律をバックに描かれる米軍の一斉攻撃のシーンもこの作品の強い印象として残っていた場面です。しかし、すこし長かったかな?ようやく最後まで鑑賞する事が出来ました。

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【映画】『LUCY/ルーシー』リュック・ベッソン監督

特殊な麻薬で脳の潜在能力を極限まで活性化させてしまった女性のミラクルなお話。



突っ込んだら負けです笑 理屈とか科学的な裏付けとか、そういうことじゃなくて、スタントと映像をミラクルでぶっ飛んだ設定を、90分という短い尺で没入できれば全然楽しくすっきりできる作品。なのですが、モーガンフリーマンが途中でやたら、中途半端にアカデミックな話を差し込んでくるので、まじめに解釈したほうがいいのか脳がこちらとしても働きます。そこが、ミスリードというか。まあ、設定自体が若干サイエンスなので、避けられないのかもしれないけど。

リュックベッソン、また「LEON」みたいなペーソスあふれる犯罪モノも作ってほしいなと思います。

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【映画】『ダーリンは外国人』

 大人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』が井上真央主演で映画化です!


 
内容: 漫画家を夢見るイラストレーター・さおり(井上真央)は中学生のときに英語のテストで4点を取るほど英語は大の苦手。一方、語学オタクのアメリカ人ライター・トニー(ジョナサン・シェア)は漢字の美しさに一目惚れして来日しただけに日本語はペラペラ。そんな二人がひょんなことから出会い、付き合うことに。
 付き合い始めの二人。ただでさえ色々と理解できない部分があるものだけど、“外国人なダーリン”トニーの言動はさおりの想像以上におかしなことやびっくりなことだらけ。
 「『やれああしろこうしろ』の『やれ』って何?」
 「抜かれるなら、度肝がいいよね!」
これってトニーが外国人だから?それとも単なる語学オタクだから?
 なんだかんだいっても幸せな二人は、やがて同棲生活を始める。そして、さおりの姉・三佳(国仲涼子)の結婚式の場で、さおりはトニーを両親に紹介することに。母(大竹しのぶ)はトニーと意気投合するも、無口で頑固な父(国村隼)は、静かな口調だがきっぱりと「漫画家になるという目標も中途半端なまま結婚なんて絶対に認めない。しかも国際結婚なんて、お前が苦労するに決まってる!」
 それを聞いたさおりは一念発起!漫画家になる夢やトニーとの生活を父に認めてもらうため、一生懸命がんばるさおりだが、がんばるほどにトニーとはすれ違いが多くなって・・・・。
 はたして二人は国際結婚というハッピーエンドを迎えることができるのか?
 
感想: 私はもともと小栗左多里さん原作のコミックエッセイ『ダーリンは外国人』のファンで、映画化と聞いたときにどんな映画になるのか想像がつきませんでした。小説やマンガを原作とした映画ならこれまでに何本も見ているし、オチかたも推測できるけど、コミックエッセイというジャンルの映画化・・・予想がつきかねました。でも、楽しみだったのは事実。しかも主演が大好きな井上真央さん!!大切なトニー役のかたも本当にはまり役ってぐらいにコミックエッセイのトニーそのまんまの顔立ち!配役としては素晴らしいと思いました。
 ストーリーはコミックエッセイのテイストも交え、フィクションで構成されてはいるようです。ダーリンが外国人だからとかそういうのは関係なくて、二人の男女がいかに理解しあって困難を乗り越え結ばれるかという、笑いあり、涙ありのステキなラブストーリーでした。
 ダーリンが外国人な方はもちろん、そうでない方も、募集中のかたもみんながハッピーになれる映画です!

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映画 『君に届け』

 大ヒット少女コミック『君に届け』を映画化したものです。ヒロイン黒沼爽子役に多部未華子、風早翔太役には三浦春馬がキャスティングされ、監督は『ニライカナイからの手紙』、『おと・な・り』、『DIVE!!』などの作品でしられる熊澤尚人監督です。
 コミックからアニメ化され、映画化となった今作。爽子と風早のなにげない日々で少しずつ育っていく恋心と友情をやわらかく描いています。
 

内容
: 入学式の日に道に迷っていた風早(三浦春馬)に道を教えた爽子(多部未華子)。「一日一善」を座右の銘にしている真面目で心優しい女の子だが、見た目が暗いために周囲に誤解されてばかりであだ名は「貞子」。
 クラスメイトとなった風早は明るく爽やかで男女問わずみんなから慕われる人気者で、爽子とは正反対。みんなから避けられがちな爽子に対しても風早はなんの迷いもなく親しげに接する。最初は戸惑っていた爽子だが、次第に憧れと尊敬の気持ちを抱くようになり、風早も人知れずクラスや学校のために働く爽子に対して興味を持ち始めていく。
 夏休み前にクラス全員参加の肝試し大会で、クラスメイトの吉田千鶴(蓮佛美沙子)と矢野あやね(夏菜)、風早との距離が縮まり、2学期に入っての席替えでさらに打ち解けてきた爽子だったが、学校内でおかしな噂が広まって・・・・
 周囲に誤解され一人でいることの多かった爽子に巻き起こる様々な変化。爽子と風早はいったいどうなるのか?千鶴・あやねとの友情は?
 
感想: 一般的なコミックやドラマなどで起こりがちな大きな事件やドロドロした人間模様はまったくない、普通の高校生活風景を描いた作品で、誰しもが経験したことのあるような景色がそこにはあります。そのため、男女問わずこの世界観に共感でき楽しむことができるのではないでしょうか。
 原作コミック、アニメとみてきて、今回の映画を見ると、多少「違うな」と感じるところもありますが、その世界観にある幸福感やときめき感といったものは健在で、監督の言にもあるように「原作ともアニメとも違う、もう一つの『君に届け』」だと感じました。
 多くのエピソードやきゅんきゅんするようなセリフがちりばめられた原作を約2時間の短い時間に<ギュ>っと凝縮しているわけですから、すべて原作通りにいかないのは当たり前です。そこはしかたありません。
 まったり、ゆったりとした空気感を感じたい方、爽やかな青春を感じたい方にはぜひオススメしたい作品です。

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映画 『レポゼッション・メン』

 ベストセラー作家、エリック・ガルシアによる原作をジュード・ロウ主演で映画化したSF作品です。監督は期待の新星ミゲル・サポチニク、共演にはフォレスト・ウィッテカーやリーヴ・シュレイバーなど名優がそろっています。
 アクションが多く、臓器を扱っている点もあって15歳R指定がかかっています。
 

内容
: 人工臓器により長寿が可能になった近未来。しかし、人工臓器は大変高額で、購入のほとんどはローンをくむ人がほとんど。その高額ローンの返済が滞るとレポ・メンと呼ばれる臓器回収人がいつでも、どこでもあらわれ強制的に臓器を回収していた。
 レミー(ジュード・ロウ)はその臓器回収人のなかでも腕利きのレポ・メンとして知られていたが、ある出来事によって人工心臓を移植することに。多額の借金を返そうと必死に回収の仕事をこなそうとするが、なぜか移植したあとからいままでのように臓器の回収ができなくなり、そのうち返済が滞るようになってしまう。
 そんなレミーをみて無理やりにでも回収の仕事に復帰させようと幼馴染で仕事の良き同僚でもあるジェイク(フォレスト・ウィッテカー)が臓器ローン滞納者が隠れている廃墟にレミーを連れて行くが、結局臓器を回収することはできず、謎の女性ベス(アリシー・ブラガ)と出会う。
 彼女もレミーと同じく臓器ローンの債務者で、回収人から逃げ回っていたのだった。同じような境遇の二人が行き着く先は?果たして二人はレポ・メンを振り切って逃げ切ることができるのか?
 
感想: 現実に飛躍的進歩を遂げている人工臓器を取り上げていて、あと何十年かしたら現実にありえそうな話です。劇中のセリフで「車のローンが返済不可能になれば車を回収、家のローンが返済不可能になれば家を差し押さえる。同じように臓器のローンが滞れば臓器を回収する」というのがありましたが、そんな風に臓器を(長い目で見てみれば命そのものを)モノと同列化していることが恐いと感じました。
 生きている人間からなんのためらいもなく人工臓器をとりだす主人公レミーも、自分が移植をしたそのときからかわりはじめます。仕事だと割り切ってやってきたことでも、人を殺していたという事実に直面するのです。
 現実にはたとえ人工臓器が一般に普及して身近なものになったとして、この映画のようにどこでも無理やり臓器回収なんてことはないと思いますが、お金で命が買えるという風に考えてしまうとちょっと悲しい気がしてしまいます。
 命や生きていることについていろいろ考えさせられる作品です。

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映画 『アフロ忍者』 (原題:Afro Ninja)

★★★★★

 スタントマンのマーク・ヒックスが監督・主演しているコメディ・アクション映画。

あらすじ: ハロウィン当日、冴えない郵便局員レジー(マーク・ヒックス)は、ジム・ケリーの扮装をして職場へと向かう。しかし、そこへ強盗が乱入し、従業員が人質に取られる。レジーは配達先不明の荷物の中からヌンチャクを取り出し、なんとか難を逃れるが

 

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映画 『2ROOMS(トゥー・ルームス)』

★★★★★

 アレックス・マーキン監督・脚本作品、劇場未公開。

あらすじ: 婚約者ジェーン(ブリタニー・マーフィー)の浮気を疑ったテリー(ダニー・ピノ)は、ジェーンが浮気相手と宿泊しているリバービューホテルの向かいの部屋に、銃を持って張り込んでいる。テリーは親友のジュリアン(マイク・ヴォーゲル)と電話を掛けると、ジュリアンはあるホテルの一室で風呂につかっていた。

 テリー、ジェーン、ジュリアン、そしてホテルのポーター(ブラッド・グリーンクイスト)を巻き込んで進行する物語は、意外な真実を明らかにする。本格サスペンス。

レビュー: 浮気、親友、殺人、複雑に絡み合った登場人物たちの関係、そして携帯電話、ジュリアン所有のリボルバー銃などの小道具が、巧みな時系列の構成によって効果的に役を果たしている作品です。仲間に仕事を押し付けられ1人で仕事をこなすポーターが、ラストで意外な役割を果たしているのも面白かったです。

 テリーの復讐が少し、意外性と恐怖に欠けるものの、全体として見ると完成度の高いサスペンスでした。

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映画 『スラムドッグ$ミリオネア』 (原題:Slumdog Millionaire)

★★★★★

 ヴィカス・スワラップによる小説『ぼくと1ルピーの神様』 (ランダムハウス講談社)を映画化した作品。ダニー・ボイル監督、2009年日本公開作品。

あらすじ: インドの大都市ムンバイにあるスラムで育ち、18歳になった現在は電話オペレータのお茶汲みとして働くジャマール・マリク(デーヴ・パテール)は、ある日最高賞金2000万ルピーの人気クイズ番組『クイズ$ミリオネア』に出場する。ジャマールは連続正解を続けついに、1000万ルピーを獲得する。2000万への挑戦を明日へと持ち越し、一端その日の収録を終えたジャマールだが、番組司会者の通報により、警察の過酷な取り調べを受けることになる。医者や弁護士といった高学歴の持ち主ですら到達できなかった1000万ルピーに、一切の教育を受けていないジャマールが到達したことに、詐欺の容疑がかけられる中、ジャマールは自分の歩んできた人生、そしてその中にクイズの答えが含まれていたことを告白しはじめる。

 イスラム教徒としての迫害を受け、幼い頃に母親を殺されたジャマールは、兄のサリーム(マドゥル・ミッタル)、同じく孤児の少女ラティカ(フリーダ・ピントー)と共に生活をはじめる。ある日三人は、ママンという男に拾われ、住居と食事を与えられるようになる。昼間は街頭に立ち、歌を歌い物乞いをする生活が続く中、ママンがギャングとして、子供たちの両目を焼いているこを知ったサリームは、ジャマールと共に逃走をはかるが、その途中ラティカを置き去りにしてきてしまう。

 数年後、列車の中で食品を売り、観光地で観光案内を引き受けたりしながら、なんとか生き延びたジャマールとサリームは、ラティカを探しに再びムンバイへと戻る。そして、ラティカが売春宿に売られそうになっていることをつきとめた二人は、ついにラティカを救出することに成功するが、逃走の途中サリームはママンを殺害してしまう。さらにサリームは違うギャングへの保護を求める為に、ラティカを奪い去ってしまう。

 そして電話オペレータのお茶汲みの合間に、サリームとラティカのその後を突き止めたジャマールは、ラティカをギャングから奪い返すために、『クイズ$ミリオネア』に出場することを決意する。

レビュー: 日本人には馴染みの深い、『クイズ$ミリオネア』の舞台をインドに移し、貧しいスラムで育ったジャマールが2000万ルピーをつかみ、長年の恋人ラティカと再会するまでを描いた本作ですが、過酷な環境の中で、ジャマールが経験してきた知識ひとつひとつが、クイズの答えに結びついているというストーリー展開は見事でした。

 ジャマールが歩んできた人生の波乱万丈さも印象に残りましたが、『クイズ$ミリオネア』で一般人が答えることも出来ないような問題に答える出演者はいったい今までどのような人生を歩んできたのだろうというような疑問を起こさせるような内容でした。若干物足りなかったのは、『クイズ$ミリオネア』の司会者がジャマールを脱落させる為に、あの手この手と策略を巡らせるものの、番組内でジャマールに心理的な不安を覚えさせるような駆け引きがあまりなかったことです。本家みのもんたに負けない、駆け引きが見たかったです。

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映画 『イキガミ』

★★★★★

 間瀬元朗による同名コミックの映画化作品、監督・瀧本智行、2008年公開。

あらすじ: 国民に生命の価値を再認識させることを目的とした法律「国家繁栄維持法」。この法律により、全国民は小学校入学時に注射を施され、そのうち0.1%、1000人に1人は体内に注入されたナノマシンにより、18~24歳までの間に死を迎える。

 主人公・藤本賢吾(松田翔太)は、無事25歳を迎え、厚生保健省の職員として、「国家繁栄維持法」により死ぬことが決まった人物に、死亡時刻の24時間前にそれを通知する死亡予告証、通称イキガミ(逝紙)を届ける配達人になる。

 藤本がイキガミを届けることになるのは、売り出し中のミュージシャンとして、テレビ初登場・生放送を直前に控えた田辺翼(金井勇太)、「国家繁栄維持法」を推進する国会議員・滝沢和子(風吹ジュン)の息子で引きこもりの滝沢直樹(佐野和真)、そして幼い頃の交通事故で両親と視力を失った少女・飯塚さくら(成海璃子)の兄・飯塚さとし(山田孝之)。藤本は、余命24時間の彼らの為に何が出来るのか。

レビュー: 1000人に1人が18~24歳までに死ぬ「国家繁栄維持法」、生命の価値の再認識、犯罪率の低下、出産率の上昇といった効果があるそうですが、『バトル・ロワイヤル』のBL法並みに理不尽な法律です(笑)。本作は、イキガミ配達人の藤本が、担当となった3人の青年の最後を見取り、彼らの為に奮闘するという内容なのですが、最後に一瞬臭わせた、「国家繁栄維持法」への怒りとこの法律を無くすための闘いの様子も是非見てみたいです。続編に期待しています。

 物語冒頭に登場し、恋人を「国家繁栄維持法」に奪われたことから、批判を露わにし、思想犯として捕まった島田(劇団ひとり)が今後どう関わってくるのかも楽しみです。

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